" 元 " ボンボン、" 元 " ヤンキー、" 現 " 一級術師【呪術廻戦】弐 (ページ9)

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　＿ページ9

　乙骨視点

禪院
「誰もがオマエ(・・・)みてぇに
　呪いに耐性があるわけじゃねーんだよ」

乙骨
「？…禪院さん？」

　その時、禪院さんがふら、と倒れてしまった。

乙骨
「禪院さん！？」

　禪院さんの足には傷ができていた。

　どうやら男の子と同じナニカにかかっているようだ。

乙骨
「なんだこの傷…
　呪いがかかってるのか…？」

少年
「お姉ちゃん死んじゃうの？ねぇ、」

少年
「助けてよお兄ちゃん！！」

乙骨
「そんなこと、言ったって、」

　その時、禪院さんが荒い呼吸をしながら僕の胸ぐらを掴んだ。

禪院
「 …乙骨、オマエ、マジで何しにきたんだ…
　呪術高専によ！！！」

禪院
「何がしたい！！何が欲しい！！何を叶えたい！！」

乙骨
「僕は… 」

乙骨
「もう誰も傷つけたくなくて… 」

乙骨
「閉じこもって消えようとしたんだ… 」

乙骨
「でも一人は寂しいって言われて、
　言い返せなかったんだ。」

乙骨
「誰かと関わりたい、誰かに必要とされて、」

乙骨
「生きてて良いって自信が欲しいんだ。」

禪院
「じゃあ祓え、」

禪院
「呪いを祓って祓って祓いまくれ！！」

禪院
「自身も他人もその後からついてくんだよ！！」

禪院
「呪術高専(ここ)はそういう場所だ！！！」

乙骨
「＿＿＿ … 」

乙骨
「里香ちゃん、」

　

なぁに？

乙骨
「力を貸して、」

　視点なし

　校舎をも破壊する程の大きさの呪霊が体内から爆発した。

里香
『イ゛ア゛ｱア゛ア゛ア゛』

呪霊
『あぉおぉ？だァれぇ？？？』

里香
『う゛う゛う゛う゛るさい』

五条
「 …凄まじいね、」

五条
「これが特級過呪怨霊、折本里香の全容か

五条
「女は怖いねぇ」

　そう言って五条はククク、と笑った。

　
　乙骨視点

里香
『りか、あかすきぃ』

里香
『あおっ、はっ、どこ？？？』

乙骨
「はぁ、はっ… 」

乙骨
「＿＿＿っんぐ、」

　禪院さんを背負い、男の子二人を片腕にそれぞれ抱える。

乙骨
「皆…もう少しだから！！」

乙骨
( 早く皆を先生に診せなきゃ！！ )

乙骨
( 呪いが里香ちゃんの気を引いてるうちに )

　三人も背負えば自分の足はガクガクだ。

乙骨
「＿＿＿っ！！！」

　＿→←　＿