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 乙骨 視点


乙骨
「 西園寺、先輩…!? 」


A
「 や、憂太 」


乙骨
「 『 や 』 じゃなくて…
 先輩、身体の方は大丈夫なんですか…!? 」


A
「 うん、家入さんに治してもらったしオールオッケーだよ。
 それよりも憂太、足引っ張ったって本気? 」


乙骨
「 え…だって…勝手に、動いて… 」


A
「 …あのね、憂太は自分のこと卑下しすぎ、
 紛れもなくあの呪霊を祓ったのは憂太だよ、 」


A
「 憂太がいなきゃ、俺呪霊の前で寝てたようなもんだからね? 」


 と、先輩の手が僕の頭に乗る。


A
「 自信を持って、憂太
 誰がなんと言おうと憂太は強いよ。 」


乙骨
「 !…っ…ありがとう…ございます…っ… 」










 視点なし


家入
「 遅かったな五条 」


五条
「 ぇ、しょーこ…一体全体何がどうなってんの…?
 僕の教え子たち可愛すぎでしょ… 」


家入
「 これがお前のよく言う " 青春 " ってやつか? 」


五条
「 当たり前じゃん…、
 ずっとこの先もこういう関係でいてほしいよ… 」


家入
「 学生の青春に当てられてやんの、五条 」


五条
「 いやぁ…良いねぇ… 」


 五条は静かにスマホを取り出して、
 学生たちの青春の一幕を写真に収めた。





家入
「 …盗撮魔じゃん 」










 乙骨 視点


 僕が呪霊を祓って後、血を流しすぎて意識が朦朧としていた。

 でも、西園寺先輩が補助監督さんに
 電話をかけていたみたいで応援の人たちの力も借りて
 高専に戻ってきたみたいだった。


 僕は背中の刺し傷、

 先輩は頬の傷とその他の切り傷、


 どちらも深く、輸血が必要な程だったらしい。


 座学をしていた真希さんたちもその状況を聞いて
 医務室に急いで来てくれた。


 五条先生も文字通り飛んで来た、と後から聞いた。



 
 問題だった中学生たちと術師の人たちは、
 切り傷はあったが命には別状はないみたいだった。


 あのトンネルは、百メートル全力疾走することが鍵で、
 その後、呪霊に会えるのはまちまちらしい。

 ただ、非術師にもあの雰囲気の代わりように気づくらしい。

 帰られなくなったのは呪霊の生得領域…?というもの、

 
 走っても走ってもトンネルの外に出られない、

 中学生と術師はそれにハマって抜け出せなかったみたいだ。


 出るには呪霊を倒すのが最低条件だったみたい。


 もし、僕がトドメができなかったと考えると恐ろしい…。

拝啓 呪術界を揺らがす呪詛師のアナタへ→← _



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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年3月25日 20時

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