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乙骨 視点
乙骨
( 非術師四人と術師三人…合計七人が行方知らず… )
A
「 …この件は百、呪霊のせいだけど、
呪霊は恐らく一級…もしくは特級って見積もって良い、 」
乙骨
「 一級… 」
A
「 この間、
棘と任務に行った際に報告とは別の呪霊が出たでしょ？ 」
乙骨
「 はい、 」
A
「 あれよりは上、気を抜いたら死ぬ…って考えてね。 」
乙骨
「 ！ 」
乙骨
( あれよりも… )
A
「 俺の等級は一級、だから俺と同じかそれ以上の可能性がある。 」
乙骨
「 …、 」
A
「 …だいじょーぶ、真希たちに鍛えてもらったでしょ？
俺も全力を尽くす、頑張って任務をこなそう！ 」
乙骨
「 は、はいっ！ 」
A
「 外に補助監督さんが待ってるから行こっか 」
乙骨
「 はい！ 」
A
「 緊張しないで、力抜いて頑張ろうね！ 」
竹刀袋をぎゅっと握って、力強く頷いた。
補助監督
「 到着しました。
お二人がトンネル内に入ってから " 帳 " を下ろします。 」
A
「 ありがとうございます、乙骨くん行こう。 」
乙骨
「 はい…、 」
補助監督
「 ご武運を 」
トンネル内はひんやりしていて少し寒かった。
A
「 …確か、この心霊トンネルには噂があるらしいよ。 」
乙骨
「 資料に書いてありましたね、 」
A
「 一応確認しようか 」
乙骨
「 はい…！ 」
A
「 このトンネルはおよそ百メートル、
時間は問わずここで走ると黒髪の女に襲われる。 」
乙骨
「 ありがちですね… 」
A
「 ま、そういうありがちなのが
中学生たちの好奇心に触れたんだろうね。 」
乙骨
「 … 」
A
「 術師はともかく、一般人を見つけたら救出、
考えたくはないけど死んでたら回収 」
A
「 呪霊は倒す、手に負えなかったら逃げること、
これが五条先生から言われたこと、おーけ？ 」
乙骨
「 勿論です、 」
A
「 じゃ、早速…
俺と乙骨くん一緒に走ってみようか。 」
乙骨
「 えぇ！？ 」
A
「 これが呪霊を誘き出すのに最適だよ。 」
乙骨
「 そ、そうですね… 」
乙骨
( こ、怖いけど…先輩の邪魔にならないように
頑張らないと…っ… )
A
「 …取り敢えず、全速力で走るから着いてきて 」
と、先輩はトンネルの入り口の方へと戻る。
乙骨
( 着いて行けるかな… )
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作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年3月25日 20時
