何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

絶対吐くものか ページ41

犯｢にしてもこれが探偵の好いてるやつか……へぇ、可愛い顔してんな｣

犯｢さっさと、あの探偵の居場所吐けよ、そしたら痛いことはしないからよぉ｣

私の目の前に2人の男がそう言う

手を後ろで縛られ座り込む形で私は捕まっていた

床の冷たさが私の足を冷やす、

それにしても倉庫内は寒い……上着着てくれば良かった

『……』

ここの見張りは2人……シャッター前が3人……その近くに10はいるみたいね…

ちゅうと鳴くネズミを見て私は頷く

『……』

犯｢ハッ、黙りかよ、たーっぷり拷 問する時間はあるんだぜ？｣

犯｢あの、探偵好いてる奴が拷 問かけられたって言ったら怖気付いて逃げ出しそうだけどな｣

笑うふたりを横目に見る

汚い笑い声

『……せ…し……さい……』

犯｢あ？｣

『訂正しなさいって言ってるんだけど』

『彼は探偵じゃない、名探偵なの、貴方達みたいなアルミ缶みたいなゴミが間違わないでくれる？』

私は立ち上がり2人の男を睨みつけて言う

犯｢あ？この、クソアマ……！！ふざけんじゃねぇ！｣

殴られる頬の痛み……それでも私は男達を睨みつけた

『乱歩さんに怖気付く能無しはあなた達のほうじゃない？』

『誰であろうと彼が負けるわけないでしょ』

犯｢ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねぇ！ブス！｣

矛盾って言葉知らないの？

でも、何より、私のことを言われるより乱歩さんを悪く言われるのが1番辛い

『っ……いっ…』

犯｢あーやめた、素直にしてりゃあ、優しくしてやろうと思ったのに｣

『うっ……あぐっ……』

お腹や体を蹴られる

犯｢早く探偵の場所吐けよ！｣

蹴られたことにより座り込む私…

犯｢おら、立てよ｣

ひとりが無理やり私を立たせる

犯｢はい、いっぱーつ！にはーつ！｣

そう言いながら殴ってくる

犯｢ちっ……しぶといな……なに？あんたもあの探偵に惚れてる訳？ウケる｣

拷 問ように用意していた水を頭からかけられる

この倉庫内といい気温といい私の身体は冷やされる

『っ……は、ぁ…』

さむい……

激しい動きでいつの間にか外れた手縄も意味もなく…私は床にペタンと座り深く息を吐く

ワイシャツが肌に張り付いて気持ち悪い

犯｢さっさと吐いちゃえば楽になるって言ってんだろ？｣

『っ…は、ぁ……はっ……』

乱｢僕の愛しの恋人をさらったのは君たちかい？｣

バンッ！と派手な音と共にそこに居たのは私の大好きな名探偵だった

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