何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

犬としか見てないです ページ4

乱｢Aおかえり！｣

外回りを終え探偵社に戻りドアを開けた瞬間出迎えてくる乱歩さん…もし彼にしっぽがついていたらちぎれるぐらい降っていると思う

『ただいま戻りました』

『これ、どうぞ』

乱｢え｣

私は手に持っていたチョコレートの箱を差し出した

乱｢……バレンタインはまだ先だよ｣

『死にたいんですか』

『ご贔屓にしてもらってるお店のおばあさんから貰ったんです。私は食べないので貴方にあげます』

乱｢Aってば積極的？！可愛い！お前はほんとに可愛いな！天使？！天使の生まれ変わり？！あ、なんかすごく納得いった！これはもう結婚だよ！！いつにする明日？！明日にする？！｣

『死にたいんですね』

騒ぐ乱歩さんを無視して私は自分の席についた

乱｢A！一緒に食べよう！｣

『結構です』

乱｢ねぇ、A｣

私を追いかけてくる乱歩さんは私を見ながら言う

乱｢チョコレートって甘い惚れ薬とも言われてるんだ｣

『……』

乱｢チョコレートに含まれるフェネチルアミンが脳内でアンフェタミンのように作用すると、ノルアドレナリンとドーパミンのホルモンの分泌を促し、陶酔感を引き起こす｣

『よく言われますね。ですがフェネチルアミンは消化の際に分解されるので脳に作用することはないですよ』

乱｢あぁ、でもそれは時として変わってくる｣

乱歩さんはひとつチョコレートを口に放り込んで話した

乱｢イギリスの研究者が20代のカップルを集めてキスをする時とチョコレートを口でとかしてる時の心拍数と脳の活動状態を調べたんだ｣

乱｢その時激しくキスをした時よりも心拍数は2倍以上、脳の活動は4倍以上も長く続いたんだ｣

『はぁ』

乱｢それでね、それを聞いて僕思ったんだよ。そんな時に同時にキスをしたらどうなるんだろうって…｣

乱｢すごいことになっちゃうかもね｣

もうひとつチョコレートを放り込み私に近づいてくる

『…』

乱｢いったぁ！｣

乱歩さんの頭を叩き私はすぐにパソコンに集中する

『勝手に興奮しててください。気持ち悪いですね』

乱｢そんなAも好きだよ｣

『そうですか、うるさいです』

乱｢あーあ、Aってどうやったら靡いてくれるの？｣

『それは難問ですね、答えはなしつまり無理です』

誰かこの犬を止めてよ…うるさい

乱｢僕はAのこと好きなのに？｣

『そうですね』

乱｢Aが冷たい！でもそんなところも好きだよ！可愛い！｣

『うるさいです』

ラムネでもほおり投げれば落ち着く？

うちの会社って訴えられます？→←フル無視が1番いいんです

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