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【A】
夕食を食べ終えた私たちはリビングでお互いで手相占いをしていた。
というのも、さっきテレビで手相占いの番組を見たからだ。
A「あんたってほんと色白いよね。てか肌すべすべ」
神威「手相見てくれないの?」
A「手相よりも肌質が見たい」
神威くんはありえないほど肌が白い。
本人曰く両親が色白らしい。
あと神威くんの外出時間ってだいたい夜だから、日が昇っているうちは好き好んで出歩かなかった。
A「いいなぁ、神威くん。ほんと女子みたい」
神威「えー、女顔ってこと?」
A「……わんちゃん女装したr」
神威「しないよ^^」
A「ですよね」
神威くん化粧水とか使ってんのかな?
いや、この人のことだから朝起きて洗顔のみとか言いそう。
てゆーか総ちゃんも肌綺麗だったな…
え、なに。
私の周りの男子ってみんなスペック高くね?
A「神威くんさ、毎日鍛えてる?」
神威「結構ねー。あ、腹筋割れてるよ。見る?」
A「見る」
神威くんは服を捲ってお腹を見せてくれた。
するとそこには鍛え上げられたシックスパックが存在していた。
私は手を伸ばしてお腹に触れる。
A「うわ、かった…」
神威「でも最近暴れ……運動してないから少し筋肉衰えてきちゃった」
なんか若干訂正したのは聞かなかったことにしよう。
まあでも、喧嘩ばっかしてた神威くんはこれくらい鍛えてなきゃね。
A「神威くん番長なんだよね…てゆーか阿伏兎さんより強いってびっくりなんだけど」
神威「ひ弱に見えた?」
A「ひ弱っていうかね…着痩せしてるからかな?阿伏兎さんたちのほうが体格はがっちりしてるでしょ」
神威くんは顎に手を当てて黙り込んだ。
なにか考えているみたい。
しばらく神威くんの様子を窺っていると、神威くんはゆっくりと立ち上がって私に手を差し出した。
A「…………え、なに?」
神威「手貸して^^」
私は言われるがまま神威くんに手を差し伸べた。
するとその拍子にグイッと引き寄せられ思わず立ち上がってしまう。
だがそれもつかの間、私の足が空中に浮いた。
いや、正確に言えば抱き抱えられた。
A「うおっ!!」
神威「あ、A思ってたより軽い」
A「やかましい」
人生初のお姫様抱っこ。
なんだろう。
理想よりも現実は萌えなかった。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時