【続編】幼なじみに失恋しました【神威】

68 ページ18

【A】




神威くんは一緒にゴミを拾ってくれた。
今この瞬間まじで全校生徒、全職員に見て欲しかった。


お前らがビビってるヤンキーがゴミ拾いしてんだぞ。
しかとその目に焼き付けろって言いたい。




A「よし、これで全部だ。なんかごめん、手伝わせて」




神威「いいっていいって。それよりも何だかAと同じ学校みたいで新鮮だ」





確かにそんな感じがする。
もし、神威くんと同じ学校に通っていたらどうなっていたのかな。
私は神威くんを好きになることなんてあったのかな。




A「神威くん、お店もう行く？」




神威「Aが終わるまで居座っててもいい？」




首を少しコテンって傾げるの、神威くん狙ってやってるのだろうか。
無意識ならあざと過ぎる。




A「いいよ。中で食べられるようにもなってるから」




神威「やったー^^んじゃ教室戻ろ。案内よろしく」




神威くんはそう言って私の手を引いた。
神威くんはいつもこうやって自然に手を繋ぐ。
今まで特に意識しなかったのにいざ自分が神威くんを好きって自覚するとこの状況はかなりきつい。


こうやってこの人は色んな女を惚れさせてんだ…
騙されるな私…




A「そこの階段上がる」




神威「おー、今年は階段まで装飾してある。やっぱり銀魂高の学園祭はレベル高いね」




A「そうかな…」




あれ、なんか一瞬違和感を感じたけどなんだろう…
なんか引っかかるような…




神威「A、ここ真っ直ぐ？」




A「あ、うん。そうそう」




神威「朝ごはんうどんしか食べてないからお腹空いてるんだよねー。早く食べたいなー」





私は考えるのをやめた。
そのまま神威くんを教室まで案内する。




A「いらっしゃい神威くん。ここが私たちのお店だよ」





ようこそ、俺のフランクフルトへ。

69→←67

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す