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【A】
模擬店が各クラスで開幕し、ようやく一般人で賑わうようになってきた。
前半に店番の私はある程度溜まったゴミを捨てに行くことにした。
A「さっちゃん。私ごみ捨て行ってくる」
猿飛「今度は油売ってないでさっさと帰ってきなさいよ」
A「ごめんごめんw」
私はゴミ袋を持って教室を出た。
銀魂高以外の生徒もたくさんいるし、だいぶ盛況しているみたいだ。
私はお化け屋敷の前を通り過ぎた。
その時、総ちゃんと神楽ちゃんが入ろうとしているのが目に見えた。
────────やっぱり2人はお似合いだ。
心の底から、そう強く思うことが出来た。
未練がましくしていた自分が馬鹿らしくなる。
私はもう大丈夫だ。
前を向いて、確かに歩いて行ける。
ゴミ捨て場まで行くと私はため息をついた。
てんでばらばらにゴミが捨ててある。
ったくきたねぇな。
誰もいないし別に私がわざわざ捨てる必要なんてない。
A「…………」
とは、こころで思いながらも私はゴミを拾った。
何してんだろ私…
総ちゃんのためにと築き上げたこの優等生っぷりは、どうやらもう完全に私に定着してしまっていた。
……はぁ、なんか自分のキャラがよく分かんなくなってきた。
優等生ぶってて気づいたこと。
それは優等生であればあるほど損をするということだ。
こうしたゴミ拾いをしたって誰も見てないから評価もされない。
こんなの真面目にやってたらきりがないよ。
A「あー、もう!誰だよガムくっつけたやつ!!」
神威「うわー、見事にくっついてるねー」
A「ほんとだよ。勘弁して欲し────なんであんたいるの?!」
目の前に現れた神威くんに驚きのあまり思わず飛び跳ねそうになった。
目が点となってしまう。
神威くんは不思議そうに首を傾げた。
神威「だって今日来る約束だったでしょ?」
A「そ、それはそうだけどそれにしても早くない?!」
11時くらいに来るっていうからそのつもりでいた。
時刻は今ようやく10時になった頃。
店番もまだあるしこれから戻らなきゃ行けないっていうのに。
神威「大丈夫大丈夫。阿伏兎たちは遅れてくるよ」
A「神威くんどーするの?私まだお店終わらないよ?」
神威「あー、何も考えてなかったなぁ。Aに早く会いたかったから後先考えず来ちゃった」
神威くんは正直でずるい。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時