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【A】
一粒の涙が頬を伝った。
至近距離で私を見つめる総ちゃんは驚いた顔をしている。
私も、まさか泣くなんて思わなかった。
たくさんの感情が入り混じって、胸が押し潰されそうになった。
でも、一つだけ分かったよ。
────────ようやく、本当の意味で失恋できた。
もう、総ちゃんが私を止めることに期待しなくていい。
総ちゃんは幼なじみだから私を心配してくれている。
それ以上の感情なんてない。
A「……総ちゃん」
私は総ちゃんの胸を押した。
総ちゃんの腕にはもう力は入ってなくて簡単に離れられる。
これで私は"解放された"。
沖田「A…なんで泣いてんだ」
A「……ようやく、気づけたからかな」
沖田「なにn────」
A「私、あの人のこと好きになってたみたい」
総ちゃんの言葉にさほどショックは無かった。
それよりも、あいつが好きって確信できた。
だって総ちゃんに"好き"って言われたとき、"幼なじみ"として言われたことが嬉しかったんだもん。
でね、思ったの。
あぁ…やっぱり私たちはこの関係で良いんだ。
私と総ちゃんは"幼なじみ"だからこそ、一緒にいられるんだって。
沖田「おい、A」
銀八「おーい、オメェら遅せぇよ。油持ちに行くだけで何分かかってんだ」
会話を終わらせたのは叔父さんだった。
私はさっと涙を拭いてごめんなさーい、と謝った。
心がすごく軽い。
そして少しドキドキする。
────────神威くんに会いたい。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時