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【A】
A「おいクソジジイ早く起きろよ!!!!」
銀八「あー、うるっせぇな……あと2時間寝かせろ…」
A「学園祭始まるわボケ!!!!」
叔父さんの寝起きは最悪だ。
身体を何度も揺さぶっているのに全く起きない。
こうなったらやるしかねぇ。
私は優しさを捨てた。
叔父さんをベッドから蹴り落とす。
A「起きろっつってんだろ」
銀八「ぶへっ!!!」
叔父さんは顔面を強打したため顔面を擦りながらムクっと起き上がった。
鼻が赤くなってらァ。
銀八「……ふぁあ……今何時だ?」
A「6時30分」
銀八「いや早すぎぃ……」
それは私に言わないで欲しい。
学園祭の職員会議は7時30分からだっていうから早めに起こしたんだ。
そもそもこの人毎年毎年遅刻してるんだから今年くらいは早く行けって。
A「朝ごはん作ってあるよ。早く顔洗って食べな」
銀八「お前たくましいな」
A「うるせぇ」
叔父さんはあくびをしながらお腹をボリボリ掻いた。
そのまま洗面所へ消えて行く。
この姿クラスのみんなに見て欲しい。
私だけが知っている叔父さんの姿だけど────────胸きゅんもあったもんじゃねえ。
普通に見たくねぇわ。
A「ねえ叔父さん」
銀八「あ?」
顔を洗った叔父さんは食卓の椅子に座った。
私は卵スープを飲みながら少し小さな声で言う。
A「今日ね…他校の友達も誘ったんだ…だからその人たちと一緒に回る」
銀八「良いじゃねぇか。金ぶんだくれよ」
A「おい」
いつあんたがPTAから苦情来るかこっちは毎回ヒヤヒヤしてんだよ。
教師ならそれなりに自分の発言に責任感じて欲しい。
A「友達、夜兎高生なんだ」
夜兎高のことを銀魂高の教師たちは警戒していると聞いた。
というのも数年前に騒ぎを起こしたらしい。
もちろん神威くんたちがそんなことしないって信じてる。
でも先生たちにあまりにも警戒されたら彼らだって良い気はしないだろう。
銀八「A」
叔父さんに言われて私はハッと我に返った。
多分、今凄く不安そうな顔してたよね。
A「なに…?」
恐る恐る叔父さんに訊ねる。
叔父さんは相変わらずの死んだ目で言った。
銀八「最後の学園祭だ。存分に楽しめよ」
A「……うん!!!」
この人が教師で良かった。
前言撤回だ。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時