あの子は何色？ 【国見英】

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．国見side

あれからというもの



"そうじゃないよ、いいと思う"

なにか意味ありげなことを言う"晴来A"は、


晴来｢っあ、…あやしき鏡を持ち、つ…れづれなるままに、よろづのことを＿＿＿｢晴来さん、声が小さいし遅い来週までに練習してきてください｣

晴来｢はい！｣

｢…返事だけはいいわね｣

国見『ふっw』


何かと先生に怒られては返事をする。

｢次、後ろの人｣

｢はーい｣


｢＿＿＿＿、＿＿＿＿＿＿｣

一人一人が教科書の一文を読まなければならない、古文の授業。今日は隣の席＿＿＿まぁ、晴来さんの列が読まなければいけなかった。


晴来｢っ＿＿＿国見くん、い、今笑ったよね｣

国見『ごめん、面白くって』



かぁ〜っと赤らめた顔で小さな声でこちらに問う。晴来さんはこういう目立つ発表が苦手らしい。

晴来｢この前美術の時間、私が怒られてた時のやつも国見くんでしょ。｣

国見『アタリー』


美術の時間、俺はクスッと小さく笑った。
隣の席で怒鳴れる声にびっくりした晴来さんの顔が面白かったから

晴来｢やっぱりだ、…もう笑うの堪えて恥ずかし＿
｢ちょっとそこ、人の発表はちゃんと聞いてなさい｣

晴来｢…ごめんなさい｣

国見『っふww』


やっぱり晴来さんは面白くて、意味ありげで、不思議な人だ。

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