あなたは青色だった。 ページ44
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夜というべきか、昼と言うべきか、よく分からない時間帯で心地よくガタンゴトンと揺られるだけの電車の中、国見くんも私も余り喋らなかった。
どこに行くのと途中まで問うてきた国見くんも、切符の駅名を見て察したのだろう。途中からはだんまりである。
晴来『こんなこと、前にも無かったっけ』
国見｢あれはまだ計画的だったし…あれも不意にだけど｣
晴来『そういえばそうだったね』
私と国見くんがこういうことになってしまったのは、あの日からなんだよなって、改めて思い出してした。
結局またこうやって、電車に揺られて…
そうお母さんのお腹の中にいる時みたい。
その時の記憶なんかないけど
まだまだ暑い、夏のことである。あの時はまだ梅雨だった。
晴来『ついた』
国見｢…案の定｣
なんて国見くんの言葉は無視する。涼しそうな水に我先にと脚を伸ばした。
晴来『冷た！』
国見｢バカ服濡れる｣
せっかちだと思われただろうか、自分のジーンズもあげずに入ってしまった。
晴来『海なんて初めてだもん』
住んでいる街の駅からはすぐだ。だけど来たことは無かった、だって絶対家族連れが多いと思ったから、親がいない私にとっては苦痛なことだと考えていたから。
晴来『国見くんがいるから独りじゃないから、今日咄嗟に思ってここに来たんだよ』
我ながらあざといと思った、けどもうすぐ日が暮れそうな海にはほとんど人もいない、国見くんに恥ずかしいと思ってもいない。
なにより、今日も空は綺麗だから。
国見｢…描きたくないの
絵｣
晴来『描くよもちろん』
財布と携帯と、スケッチブックとおなじみのクレヨン達と。リュックサックの中に入っているのはそれだけ。
波が届かない綺麗な砂に膝を立てながら座った。国見くんも隣であぐらをかいて、まるでいつかの屋上の時みたいに
晴来『寝るの？』
国見｢寝ないよ｣
晴来『すぐには終わらないよ』
国見｢それでもいいよ、っていうかいつまで？｣
なんの事だと問いたら嫌な顔をされた。聞いてきたのは国見くんなのに
国見｢付き合うまでの、友達期間｣
『わたしが飽きるまで』
ついでに、この絵は国見くんにあげるよと言ったらほんの少しだけ嬉しそうな顔をした。
そのことも言ったら、国見くんは｢晴来さんは海に来てからずっと楽しいって顔に出てる｣と言われた。
だって飽きない、空は青いから
｢晴れた空には晴来さんが似合うよ｣
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れい - やっぱり好きな物って暫くして振り返るとしみじみしちゃいますね…私があきらくん推しになった頃に追っかけてたなぁって懐しんでますwww (1月3日 16時) (
レス) @page48 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃああああああ！！！ゆっくりでいいから更新ファイト！！！ (9月4日 18時) (レス) id: 068cca9f48 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃん、せっかく返信してくれたのにごめんね、なぜかログインできなくなってる。新しいのでたなってみてみたら「は、良すぎだろ！？」で家で叫んで怒られたお(なんか叫んで怒られることが多いこの頃ですが)頑張ってー、応援してるぜｲｪｱ (2022年11月26日 19時) (レス) @page6 id: 788b39c782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぅ | 作成日時：2022年10月29日 18時
