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自分に素直になれたんだろうな
と思った。
及川さんからの挑発にまんまと乗った?まさか、とは思ったがあの後すぐに夏休みに入ってしまい、モヤモヤを発散させることも出来ず心残りであった。
松川「あれあれー?」
花巻「あらあら〜?」
そう。自分に素直になれたのだ。
なので、素直に言わせてもらおうと思う。
国見『ウザイっす』
岩泉「国見が素直なのは、いつもじゃねえ?」
花巻「たしかにぃー花巻もそう思うー」
松川「逆に松川はー誰よりも素直だと思うー」
ウザイ。
これが自分に素直になった結果である。どんなところで素直を発揮させているのだとは自分でも思ったが、それも素直の能力向上に務めているだけなのだと自己暗示した。
及川「いいことじゃん?あのセラちゃんとは散々世話掛けてたみたいだし、恋愛感情がないとはいえ情はあったと及川さんは踏んだわけだよ。
ほんっと、今回も俺のお手柄だっゴッフ!!!いきなり腹パンはダメでしょ!」
岩泉「ウザさ決定戦堂々の1位はお前だ及川」
及川「なにそれ1ミリも嬉しくない!」
…と、騒いでいるいつも通りの主将と副主将の漫才を見届けるのも程々にしておき、あの時のことを思い出した。
ずっとモヤモヤしていたのが、多分、爆発してしまったんだろうと思った。
ずっと晴来さんに手を掛けていたのも、世話焼いてなにかと助けていたのも、分からなくてモヤモヤしていたこと。
「ずっとブラブラしてたら、後々後悔するよ〜」
その通りなのだろうと不覚にも思ってしまったのなら、仕方ない。だから打算的に動いた。
及川「で、女の子の扱い方はよく分かったかい?」
国見『…分かりませんよ、なにも
ただ、自分のモノにすることに躊躇していただけなのかも、なんて』
人間の物欲、所有欲とは怖いものである。
俺はいつも打算的に動いてきた、中立とも言えない立場で、平然と。
花巻「うっっわ、こえー国見こえー聞いた?松川さぁん」
松川「聞いた聞いたー、自分の彼女に惚れさせたくない選手権1位だわー」
今日は雨だ、晴来さんは悲しむだろうか。
悲しまないだろうか。
金田一「あ、そういえば国見この間その晴来って人とスーパー居たよな?どーしたんだ?」
国見『…おまえはあれだ、馬鹿さ選手権1位』
岩泉「天然選手権じゃね?」
及川「岩ちゃんも負けてないねー」
湿気がジメジメと感じるお盆終わりだった。
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れい - やっぱり好きな物って暫くして振り返るとしみじみしちゃいますね…私があきらくん推しになった頃に追っかけてたなぁって懐しんでますwww (1月3日 16時) (レス) @page48 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃああああああ!!!ゆっくりでいいから更新ファイト!!! (9月4日 18時) (レス) id: 068cca9f48 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃん、せっかく返信してくれたのにごめんね、なぜかログインできなくなってる。新しいのでたなってみてみたら「は、良すぎだろ!?」で家で叫んで怒られたお(なんか叫んで怒られることが多いこの頃ですが)頑張ってー、応援してるぜイェア (2022年11月26日 19時) (レス) @page6 id: 788b39c782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぅ | 作成日時:2022年10月29日 18時