. ページ41
.
私の悩みの種はどうやらお構い無しのようだ。
晴来『ねぇ…なにやってるの？』
国見｢普通に買い物｣
そうじゃない！
晩御飯何にしようかなー！と、呑気にスーパーのお惣菜を見て回っているところだった。
奴が来たのだ、悩みの種が
国見｢へー最近のってこんなのも売ってんだ｣
と、彼は気にせず私の横に立ち目の前にある美味しそうなコロッケを見ている。
どうやら数億年ぶりにスーパーに来たらしい、いつもは親に任せているけれど、お盆で忙しいからと頼まれたそうな。
いや数億年ぶりって…どこぞのモンスター…
晴来『やめて、こっちを見ないで、お惣菜買って手軽にすまそうとしてるズボラ女だと思ってるんでしょ』
国見｢1ミリもそんなこと言ったことも思った覚えもないんだけど｣
晴来さんって、自己肯定感低いよね。
国見くんは少し優しめな口調で遠回しにディスる
ドSかな？
国見｢でもすげーじゃん、カゴの中小麦粉とか野菜とか入ってるし、自炊してんでしょ｣
…と、また国見くんは私を優しく褒める。ディスったくせして優しくする。
彼の分からないところは沢山あるけれど、いちばんわからなかった。
晴来『国見くんって、何考えてるのかわかんないね。ほら、私に優しくするところとか』
国見くんは、間を開けて口を開いた。
なにを言うのかと待っているあいだの彼の目は、思っていたより光がなかった。いつものことかと思ったので気にはしなかった。
が、
国見｢…俺は、打算的に動くから｣
その瞬間、レジへと並ぶ人のカゴが私の脚へと当たりそうなのがわかった。
『う、ゎ』
腕を引っ張られ、いきなりのことで女っ気が無い声が出る。
ドリンクコーナーの方へと引っ張られたため、少し肌がひんやりした。
国見｢…晴来さんって、俺のこと好きじゃないでしょ｣
スーパーのガヤガヤとした音は消え去り、その言葉だけが木霊したように聞こえた。
そして、私の脳内は急速に思考を加速させる。
晴来『好き……って？』
国見｢……そこから？｣
.次回！国見視点！お楽しみに！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れい - やっぱり好きな物って暫くして振り返るとしみじみしちゃいますね…私があきらくん推しになった頃に追っかけてたなぁって懐しんでますwww (1月3日 16時) (
レス) @page48 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃああああああ！！！ゆっくりでいいから更新ファイト！！！ (9月4日 18時) (レス) id: 068cca9f48 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃん、せっかく返信してくれたのにごめんね、なぜかログインできなくなってる。新しいのでたなってみてみたら「は、良すぎだろ！？」で家で叫んで怒られたお(なんか叫んで怒られることが多いこの頃ですが)頑張ってー、応援してるぜｲｪｱ (2022年11月26日 19時) (レス) @page6 id: 788b39c782 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なぅ | 作成日時：2022年10月29日 18時
