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とても綺麗な、積雲の青空が広がっていたのでした。
ギィ、後ろから鉄のような音がする。その正体は国見くんがドアを閉めた音のようで、後ろを振り返った私と国見くんは目を合わせる。
国見｢どう？｣
晴来『単刀直入すぎるね…』
国見｢別に、これでいいのが描けるなら｣
そう呟き、影のない暖かいところのコンクリに国見くんは胡座を着いた。
そうすると国見くんは私も、と合図をする。
その合図に甘え、国見くんの半径1mあるかないかぐらいの暖かそうなところへ座った。
ぶわぁーと音を立てながら私の髪を靡いていた風は落ち着いたようで、さっきよりもっと静かな春なのか夏なのか、その中間の、そんな温かみのある風が通っていた。
晴来『にしても、国見くんの行動力がなあ』
国見｢なに？文句？｣
晴来『言ってないです…』
文句でも何でもない。ただの疑問
なぜそんなに私に手を焼きたいのか、そんな疑問が私の胸の奥にはあった。
まあそんなことを言っても、今日ここに連れてきてくれたのは朝言っていた本物の空
それを聞いてここに連れてきてくれたのは嘘では無いと思うから、その国見くんのお節介に甘えていい物を少しでも描いてみようと、この積雲が綺麗な空を見てすぐに思っていたことだ。
スケッチブックを開き、隣にいる国見くんに尋ねてみる。
晴来『ねぇ、国見くんは今から描く絵になにか思いを馳せろって言われたらなにを思って描く？』
唐突ではあったが、私はあの日の後クレオンを見つけて思っていたのだ
どんな絵を描くにしても、どんな絵を楽しく思って描くにしても、なにか思いを入れようと。
そう考えていたから。国見くんに聞いてみたのだけれど、国見くんは長いこと考えることなくその答えは口から出てきたようだった。
｢簡単に忘れられない思い出｣
『え？』
国見｢重いかもしれないけど、それぐらいしか思い浮かばない｣
国見くんは、私も違って器用だと思う。
私があたふたしている間の時間、彼は冷静になにか着目して考えているのだ。
晴来『…そっか、それが国見くんは妥当だっていうんだね。』
国見｢いや別に俺が言ったことが全てなわけじゃ、｣
晴来『よーしガンバルゾー』
国見｢ねえ、おい｣
もうあとになんて戻らない。
だったらもう、忘れようとなんてしないで絵にしちゃえばいい。
国見｢誤魔化そうとなんていくらでもできるから｣
晴来『いや、絵は正直に描かないと』
国見｢そうじゃないバカ｣
. ページ24
ギィ、後ろから鉄のような音がする。その正体は国見くんがドアを閉めた音のようで、後ろを振り返った私と国見くんは目を合わせる。
国見｢どう？｣
晴来『単刀直入すぎるね…』
国見｢別に、これでいいのが描けるなら｣
そう呟き、影のない暖かいところのコンクリに国見くんは胡座を着いた。
そうすると国見くんは私も、と合図をする。
その合図に甘え、国見くんの半径1mあるかないかぐらいの暖かそうなところへ座った。
ぶわぁーと音を立てながら私の髪を靡いていた風は落ち着いたようで、さっきよりもっと静かな春なのか夏なのか、その中間の、そんな温かみのある風が通っていた。
晴来『にしても、国見くんの行動力がなあ』
国見｢なに？文句？｣
晴来『言ってないです…』
文句でも何でもない。ただの疑問
なぜそんなに私に手を焼きたいのか、そんな疑問が私の胸の奥にはあった。
まあそんなことを言っても、今日ここに連れてきてくれたのは朝言っていた本物の空
それを聞いてここに連れてきてくれたのは嘘では無いと思うから、その国見くんのお節介に甘えていい物を少しでも描いてみようと、この積雲が綺麗な空を見てすぐに思っていたことだ。
スケッチブックを開き、隣にいる国見くんに尋ねてみる。
晴来『ねぇ、国見くんは今から描く絵になにか思いを馳せろって言われたらなにを思って描く？』
唐突ではあったが、私はあの日の後クレオンを見つけて思っていたのだ
どんな絵を描くにしても、どんな絵を楽しく思って描くにしても、なにか思いを入れようと。
そう考えていたから。国見くんに聞いてみたのだけれど、国見くんは長いこと考えることなくその答えは口から出てきたようだった。
｢簡単に忘れられない思い出｣
『え？』
国見｢重いかもしれないけど、それぐらいしか思い浮かばない｣
国見くんは、私も違って器用だと思う。
私があたふたしている間の時間、彼は冷静になにか着目して考えているのだ。
晴来『…そっか、それが国見くんは妥当だっていうんだね。』
国見｢いや別に俺が言ったことが全てなわけじゃ、｣
晴来『よーしガンバルゾー』
国見｢ねえ、おい｣
もうあとになんて戻らない。
だったらもう、忘れようとなんてしないで絵にしちゃえばいい。
国見｢誤魔化そうとなんていくらでもできるから｣
晴来『いや、絵は正直に描かないと』
国見｢そうじゃないバカ｣
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れい - やっぱり好きな物って暫くして振り返るとしみじみしちゃいますね…私があきらくん推しになった頃に追っかけてたなぁって懐しんでますwww (1月3日 16時) (
レス) @page48 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃああああああ！！！ゆっくりでいいから更新ファイト！！！ (9月4日 18時) (レス) id: 068cca9f48 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃん、せっかく返信してくれたのにごめんね、なぜかログインできなくなってる。新しいのでたなってみてみたら「は、良すぎだろ！？」で家で叫んで怒られたお(なんか叫んで怒られることが多いこの頃ですが)頑張ってー、応援してるぜｲｪｱ (2022年11月26日 19時) (レス) @page6 id: 788b39c782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぅ | 作成日時：2022年10月29日 18時
