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いい恋愛してるやつ ページ8

フウガside

夜。眠れないもんで薄暗い黄泉を散歩する。

うっすらと金緑色に光るヒカリゴケを仰いで、現世の星空が恋しい、とかぼんやり考えながら歩く。

…現世といえば。

お姉ちゃんやサヤは元気にしているかな。二人とも大人っぽくなって大きくなったかな。

フウガ「僕、もうお姉ちゃんの身長越したかなー。その前にサヤの身長よりかは高いよね?僕!!」

よし!明日から牛乳飲もう!!←

?「あれ?フウガ?」

声がした方を振り返ってみると、友達の姿があった。

フウガ「烏頭くん!何してんの?」

烏頭「俺は蓬に土偶コレクションを見せられて帰ってるとこ。そっちは?」

フウガ「僕はなんか眠れないから散歩してるー」

烏頭「そうか。鬼灯は一緒じゃないのか?」

フウガ「多分鬼灯くんは自分の家で虫の研究してるんじゃないかな?」

烏頭「よし、行こう!」

フウガ「即決だね!ていうか展開早い」

僕たちはてってけてと鬼灯くんの家に向かった。

烏頭「よし、着いたぜ」

フウガ「あれ?暗い」

暗い洞窟の奥に進むと、寝息が聞こえた。

烏頭「…コイツ寝てんじゃん」

フウガ「これは女子にウケる寝顔だね。いい意味で。読者様、今シャッターチャンスだよ!」←

烏頭「てか俺ら普通の声量で喋ってるけどコイツ起きないなー」

フウガ「爆睡型だね」

烏頭「…ちょっと悪戯してやれ!」

そう言って烏頭くんは懐からマッキーを取り出した。

え、いやいや、この時代にマッキーってあんの!?

僕がツッコミを入れているうちに、烏頭くんは鬼灯くんの顔に落書きをしていた。

フウガ「ちょ!あとでバレたらやばいよ!やめなって!」

烏頭「いーんだ!日頃の恨みだw」

フウガ「あーあ…鬼灯くん可哀想。烏頭くん、僕知らないからねー」

鬼灯くんの白めの肌に黒いインクがついていく。
僕は諦めきって烏頭くんが落書きする様子をぼんやりと眺めていた。

鬼灯くんが寝返りを打った。

烏頭「うおっ!びびったぁ〜」

鬼灯「…です」

フウガ「!?、あーなんだ寝言か。」

鬼灯「…い…です」

なんて言ってるんだろ?

烏頭くんと目を合わせて頷き、鬼灯くんの口元に耳を寄せる。

小さくだが聞こえた寝言。それは…

鬼灯「A…会いたい…です」

烏頭くんはすぐ様鬼灯くんの額に“いい恋愛してるやつ”と書いた。


次の日の朝。登校時に三人との待ち合わせ場所に行くと、いつもの様子の蓬くんと、仮面を被った鬼灯くんと、顔の形が変形した烏頭くんが居た。

お客さん→←かけられた呪い



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- 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
- 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時

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