チビだったからってナメんなよ【マフィア松】

76，給料up ページ4

〜夢主 side〜


あれから少し立ち直り、自分の武器の確認をしに私は訓練場へ来ていた。

最近のお気に入りはワイヤー。

現実で使えるわけねぇだろって？

いーんだよ、小説なんだから。

去年レンが見せてっていうからやって見せたらハマった。

クナイと短刀は今も常備してるけど、あんまり使ってないな。


鋼でできたの極細の糸が内蔵された手袋を両手にはめ、部屋中に糸を張り巡らせてみる。

見事な蜘蛛の巣ができました。

チョロ「A〜…うわっ!?」

『チョロ松？』

チョロ「何これ…ワイヤー？」

『うん。危なかったねぇ。気づかずに入ってきてたらミンチになってたところだよ』

チョロ「怖いこと言わないで!?」

『はいはい。で、どしたん？』

チョロ「実は今経営してるカジノでちょっと問題が…」

『ほう』

ここでちょっと説明タイム。

ザクロは数年前から日本各地で色々経営し始めた。

ホテルにカジノ(非合法)に会社など…

売上は運営と武器買う資金に。

あ、もちろん職員にはちゃんと給料は出すし休暇もある。

断じてブラックでは無い。

これついては主にチョロ松とレンで管理してもらってる。

『どこでどんな問題が？』

チョロ「千葉で、なんかイカサマされて破産したとかいう客がここ三日間毎日来て暴れてるとか」

『何それ…餓鬼かっての』

三日間とか、職場大変だっただろうな…

今月は給料upしてあげよう。

『どうしたもんかな…カドクラんとこも行きたいし…しかし暴れてるクズに制裁を下したい…』

頭を捻っていると後ろから肩をぽんっと叩かれた。

レン「難しい顔してるな。なんかあった？」

『レン…』

チョロ「カドクラの制圧とカジノの暴徒、どっちを優先しようか迷ってるらしい」

レン「ふぅん。じゃあ俺がカジノのほう行こうか」

『え、でも』

レン「俺よりずっと強いんだから戦闘で役に立ってやれよ。お前がいたら士気も上がるぜ、白い悪魔様！」

チョロ「なら僕もレンと行くよ」

レン「お、ありがとな。A、チョロ松借りてくぞ？」

『わかった。チョロ松、レン、そっち頼む！』

レン「おー」

チョロ「もしかしたらそっちより早く終わっちゃうかもね」

『そんときは二人とも手伝いに来いよなー！』

レン･チョロ「「わかってるって」」

十四「ドーーン！！」

『グァハッ！』

突如抱きつかれた(？)私は勢いに耐えきれず倒れた。

十四「準備できた！」

『お…おう…』

十四松に引き摺られ、すぐに出発することになった。

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