98,暴走 ページ26
〜十四松 side〜
『…てめぇ…っざけんな…』
Aがすごく怖い顔をしてシオンを睨む。
『おそ松!カラ松!お前達は高橋担当!私はレンをぶっ潰す!残りは周りの雑魚!厳しかったらすぐに退け!』
「「「「「「了解!」」」」」」
金属バットを担いで敵を見る。
みんな筋肉がすごい。
これがドーピングかな?
ちょっと立ち止まってすぅっと息を吸ったら、ぐっと手に力を込める。
十四「ぃ…よいしょぉーーー!!!」
群がってくる敵を一気に薙ぎ払う。
ボキボキという音と一緒に骨を折る感触が伝わってくる。
でもおかしいな。
いつもは腕ごとぶっ飛ばせるのにー…
壊して、壊して、破壊する。
十四「どうしてまだ
虚ろな目で向かってくる敵。
こんなやつはじめて。
めんどくさい。
でもAのためだ!
十四「よーっし!頑張るぞー!」
一「十四松。援護する」
十四「ありが盗塁王!」
ひたすらバットをぶん回す。
仕留め損ねたら兄さんがヘッドショットキメてくれるから助かりマッスル!
けど足りないよ、足りない。
これじゃあAを助けに行けないよ。
しつこい。
十四「…邪魔」
さらに力を込めて、大きく振りかぶる。
十四「死んで」
膨れ上がる物足りなさ。
満たされない破壊衝動。
どうしよう。
止めらんないかも…
一「十四松…?」
十四「なんで生きてるの?」
ねぇ、なんで?
頭の中はそればっかりになっていく。
涙目でやめてと叫ぶ敵。
ごめん、止まんないや。
チョロ「十四松!」
耳元でゴッという音がした。
顔がじんじんする。
十四「…チョロ松兄さん?」
チョロ「それ、トド松だから。もう敵いないから」
トド「じゅ…十四松兄さんのバカぁ!」
一「十四松、大丈夫?」
十四「…ごめんねトド松。もう大丈夫!」
ちょっと周りが見えなくなっちゃってた。
カラ「そっちは終わったか?」
『みんな怪我とかしてない?』
レンと高橋さんは壁に寄りかかって寝てた。
チョロ「平気だよ」
おそ「残るはお前だけだな」
おそ松兄さんが拳銃を構える。
おそ「シオン」
シオンはクスクス笑って、楽しそうに言った。
カイ「はてさて、それはどうかなぁ?」
おそ「は?」
カイ「僕の身体は頑丈だし、まだボディガードがいるからね」
おそ「なら出てきてもらおうじゃねぇか。そのボディガードってやつ」
おそ松兄さんが引き金を引く。
パァンッと軽い音がした。
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夜風 樹(プロフ) - 結菜さん» コメントありがとうございます!いえいえこちらこそ!返信クソ遅くてすみません!シリーズすべてにコメントしてくださいましたよね!ありがとうございます!楽しんでいただけたのなら幸いです!これからも頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月5日 11時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - コメントクソ遅くてごめんなさい!最初から全部読ませていただきました!とても楽しかったです!これからも作品作り、頑張って下さい! (2018年8月5日 6時) (レス) id: 4eaa158dbb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - メプルさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!次回作の方も頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
メプル(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しんで読ませて頂きました!新作も読みます!頑張って下さい!(●'д')bファイトです (2018年6月9日 22時) (レス) id: 57070503d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - ピカグさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!これからも全力が頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月28日 0時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年11月12日 23時