チビだったからってナメんなよ【マフィア松】

83，本当に女か？ ページ11

〜夢主 side〜


チョロ松からの電話を受け、私の書斎で落ち合おうと約束して帰ってきた。

扉を思いっきり開けたら、ドゴッと嫌な音がしたけど今はそんなこと気にしてる場合じゃない。

ドアにヒビ入ってるとか言ってるけど私は何も聞こえない。

馬鹿力とか知らない。

『チョロ松！』

チョロ「A！」

ソファに座っていたチョロ松が立ち上がる。

『レンが…レンがいなくなったってどういうこと!?』

ガンッと机を叩いた。

チョロ「説明する。でもA、少し落ち着こう。机がミシミシいってる」

机が真っ二つになりそうとか聞こえない。

怪力とか知らない。

いやマジで。

カラ「A…お前本当に女k((『カラ松くぅん？』 すみませんなんでもございません」

『…ごめん。説明頼む』

チョロ「う、うん…」

・・・・・・・

〜チョロ松 side〜


少し遡って午後3時頃。

レン「やっと着いたな…」

チョロ「レンが寄り道とかするからでしょ」

そう。

僕らはここに来るまでにかなり寄り道をしていた。

チョロ「まっすぐ来れば正午には着いてたのに…」

レン「いやぁ…色々珍しくってさぁ…あ！チ〇バくんだ！」

チョロ「その伏字あんま意味なくない!?」

赤いゆるキャラのほうへ駆けていくレン。

15分くらい待ったが戻ってくる気配が無かったので強制連行した。

中の人すんませんっした。

レン「あ〜れ〜」

チョロ「言ったそばからなにやってんの。子供か」

レン「俺のチ〇バくんがぁ…」

チョロ「仕事だ仕事」

レン「はーい…」

しばらく薄暗い細い道を歩くと、トランプの看板が掲げられた店が見える。

そこがザクロのカジノ。

Aが言うには合法(らしい)。

レン「今回は迷惑客を片付けるだけだろ？早く終わったら遊んでこーぜ」

チョロ「…早く終わったら、ね」

レン「よし。俄然やる気出た」

錆びれた扉のその先には、きらびやかなシャンデリアに照らされた室内。

ルーレット、ポーカー、スロットなど、多種多様なゲームが並び、どの卓も賑わっていた。

レン「いいなー楽しそうで」

チョロ「仕事だっての…」

ぐるりと中を見渡すがそれらしき男は見られない。

チョロ「まだだね」

レン「待ち伏せするか」

稀にだが、表の人間も紛れ込んでいたりする。

ある程度慎重に動かなければ。

客のフリをして店内をうろついていると

？「おらァ！今日こそこんなとこ潰してやらァ！」

耳障りな怒号とともに大柄な男が乗り込んできた。

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