検索窓
今日:1,210 hit、昨日:564 hit、合計:4,329,117 hit

。我慢124 。 ページ37

'




『冨岡、さんッ、…!』



涙が止まらない。


目の前で鬼と戦う冨岡さん。









'









「何の為に刀を振るうッ!!!
あの女はもう死ぬというのに!!!」



「お前の頸をその前に斬る」




そういい再び刀を握る冨岡さん



『っ、』



この前にも戦いがあったのだろう

時透くんと同様、切り傷だらけで血がつたう。

それでも刀を握り、鬼に刀を振るう冨岡さん。






そして鬼が言ったように、私にはもう時間が無い



さっきから目の前が霞む




『ッはぁっ、』



でも、まだ諦めない。


みんなが諦めてないの


今も尚、みんな私のために血を流して戦ってるの





私が1番諦めたら駄目。



死ねない



絶対に......!!!








「!!!」



顔をあげれば、鬼と目が合った。


その瞬間、鬼の動きは止まり、




「お前たちを見ていると昔を思い出す
不愉快だ。不快だ。不快で堪らない...」


と、下を向く鬼。



「......」


冨岡さんも距離をとった。









'









「....記憶など何の意味もない..…

人は欺き記憶を自分のいいように塗り替える....」





『……』





「目の前で見たことが全てだ…

思い出など どうでも良い…」



顔は見えないが、どんどん声が暗くなる。






「記憶も思い出も無くしても尚、
アイツは俺を愛し続けた…」





『……アイツ…』




…一体…なにがあったの、?



どうしてあなたはそんなに悲しい顔をするの?




____なにが___









'









『あなたは…何をそんなに…苦しんでいるの…』



私がそう聞けば、






「記憶を欺き、
自分のいいように塗り替える奴がいる…



だから…アイツも…咲絵も死んだ」




『…』





「俺は元剣士だ…

剣士仲間の一つ年下に咲絵という恋仲の女がいた」




『…剣士…』



だから刀を…





「咲絵が護衛の任務を承った。
その護衛の夜、屋敷は襲撃され殿方は死んだ

…咲絵は戦った…

そのせいで記憶も失う重症だった」





相変わらず下を向いてて表情は分からない

それでも言葉を続ける。





「あの日…襲撃を行ったのは政府の奴らだ

しかしそれは政府の手違いによるものだった。

その事実を隠蔽しようと
襲撃の犯人を政府は咲絵と罪を下した。」





『そんな…』







「周りに咲絵が血を流し戦った姿を見た奴らもいた

…だが隠蔽のため金を使い口止めをした。


それでも俺は咲絵では無いと訴え続けた。」

。我慢125 。→←。我慢123 。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4279 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8490人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。