。我慢114 。 ページ27
【冨岡side】
技の連発のせいか、
体が重い 膝をついてしまう
「......」
いくら外傷をあたえても癒えていく...
やはり頸の切断か
そう思い、刀を握り直す。
その時だ。
.
「義勇.....お前はずるい」
「.....」
錆兎は言葉を続ける
「結香とずっと一緒にいた理由も、
俺がいなくなって どうにかなりそうな時。
一緒にいてくれたからだと?
......甘えるな!!!!!」
「.....」
心臓がドクン、と波を打った。
昔もよくこうやって怒鳴られた。
「俺の死を言い訳にしてAへの罪悪感を
少しでも無くそうとするな!!!!」
「錆兎.....」
「受け止めろ全て!!!!
お前がしてしまったこと、全てだ!!!!
お前のずるさがAを
悲しませあそこまでさせた!!!」
錆兎の言葉が全て脳裏で繰り返される。
.......そうだな
錆兎の言う通りだ
俺はずっとお前を言い訳に使ってたのかもな
「お前の弱さがそうした
お前は何も変わっていない。最終選別のあの時から
何も何も____
姉が生きていればよかった
俺が死ねばよかった。」
「!!!」
錆兎にそう言い頬を打たれたのを思い出した。
「そんなことはもう思ってないだろう
だがな、お前は 俺じゃなく錆兎が
生きていたらと何度も思ったはずだ!!!」
「.....」
図星だった。
何度もそう思った。
___でも俺は______
.
「お前に託したんだ!!!!
_____繋げていけ義勇!!!!!」
「!!!」
.......錆兎...俺は.....
そう思っているとお面の横から薄暗い中。
錆兎の目が突然赤くなった。
そして
「____だがな
お前は何も繋げていけない何も何も。」
と、言った。
「......」
そんなことは俺が1番分かっている
俺なんかが繋げていっていいのだろうか
他者に救われてばかりのこの命を使い
「今更になって救いたい?謝りたい?
笑わせるな!!!
お前たちがしたことは取り返しがつかない」
錆兎はそう言うと刀を振るった。
「......」
取り返しがつかない。
.....そうだな
取り返しなんてつかない。
Aにつけた見えない傷は簡単には癒えない
Aが助かったとしても俺はもう、
会う資格すらない
錆兎を言い訳にし、俺は最低でしかない。
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時