。我慢108 。 ページ21
【煉獄side】
「杏寿郎ッ!!!そんなものか!!!」
「うむ!流石父上!!」
同じ呼吸だが威力が違う!!
厄介だ!
早急に鬼の頸を斬らなければならないのだが…!
そう思いながらも技を連発させる。
間が空いた時。
'
「_____お前も俺も所詮大したことは無い」
そう、父上は仰った。
「……」
____
【『それがどうした。くだらん…どうでもいい
所詮俺もお前も大したことは無い』】
_____
柱になったことを
伝えた時のことを思い出してしまった
自分に興味を示してくれるかもしれない
心做しか褒めてくれるかもしれないなんて
思ったが返ってきた言葉はこれだった。
そして俺は反論すら、何も出来ない
「千寿郎も大したものになどなれぬ!!!」
「!!!」
千寿郎の悲しむ顔が何度でも脳裏に浮かぶ
千寿郎の方が俺よりも可哀想だ
物心つく前に母は死に、母の記憶はほとんどない
その上父上はあの有様だ
「なんだその顔は!!
気配が弱まっているッ!!
お前はやはり大したことは無い!!!」
「ッ!!!」
俺が兄としてやり遂げなければならない
俺が折れるわけにはいかない
俺が父上と千寿郎の分まで
たとえどんなことがあろうとも____
'
______
【『煉獄さん、何か我慢してませんか?
……分かるんですよ
大丈夫です。全部話してください
気が済むまで…私。聞きますから
____我慢はもう、しないでください』】
______
「!!!」
脳裏にふと浮かんだA。
あの時。
…何年かぶりに涙が自然と出たのを思い出した。
「炎の呼吸__壱ノ型''不知火''」
「!!!」
初めて呼吸を使い父上の刀を押し返した。
「!!!…威力が上がったな
…何をした。」
……我慢はもうしないでください…か。
…そうだな、俺はもうしない!!!
だから、A。
____お前も____
「尊敬する父上だが!!!
___反論させてもらう!!!」
「!!!」
「俺も千寿郎も父上とは違う!!!
折れることなく信念を貫いて生きていくッ!!!」
「杏寿郎…」
あの時なぜAが我慢していることに気づいたのか
分からなかった。
だが今になれば理解ができた
自分が1番我慢してたからこそ
その気持ちが分かったのだろう
「父上!!!これからだ!!!」
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時