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本物210 ページ24

貴方Side


全てを話し終わった。

周りはとても静かだ。

そりゃそうだろう。

友達を殺すなんて信じられないし、普通に考えてそんな事をする奴は最低だ。


黒尾「スラムの人達が、日本語を喋れたのはなんでだ。」

貴方「いずれ、日本に住ませようと思っていた。此処はあまりにも治安が悪すぎる。」

黒尾「そう、か。」


皆の顔はとても暗い。

勿論、E組の皆も。

やっぱり、話さなきゃよかったかも。


貴方「最低でしょ。ねぇ、こんな私と本当に一緒に居られる?」


皆だんまりだ。

そうだよね。

こんな私となんか、居たくないよね。

分かり切ってた事だ。

そう、そう思ってるのに。

分かってたのに。

どうしてこんなに、胸が苦しいんだろう。


黒尾「俺は、お前と一緒に居たい。」

貴方「え?」

黒尾「全部知った上で、それでも俺はお前と一緒に居たい。」


クロが、私の目をまっすぐ見てそう言った。

まっすぐで、綺麗なその瞳。

私はいつかその瞳を、汚してしまうだろうか。


貴方「本当に?」

黒尾「あぁ。」

貴方「ずっと、一緒に居てくれる?」

黒尾「ずっと一緒に居る。過去なんてもうどうでもいい。大事なのは、今だろ。」


ニカッて笑ってそう言ったクロ。

私はいつも、君に助けられてばっかりだ。

いつか、君を汚してしまう時が来るかもしれない。

いつか、君をとても悲しませてしまう時が来るかもしれない。

いつか、もしかしたら、君を殺してしまう時が来るかもしれない。


それでも、私は貴方と、一緒に居ていいですか?


黒尾「こいよ。戻ってこいよ。俺のとこに。俺はいつだってお前の味方だから。」


頬に、温かいものが流れた。

胸が、苦しい。

でも、さっきの苦しさとは何か違う。

温かい。


貴方「あり、がとう!」

黒尾「A、愛してる。」

貴方「グズッ、へへっ。私も!」


って言ったらクロ、皆がいるのに…


優しく、キスをした。


本物の私は分からない。

もしかしたら今の私かもしれないし、もしかしたら死神かもしれない。

でも、分からないからこそ一から作れるのかもしれない。

これから私は、クロ達と自分を見つけて行こう。

なんて、思ってたり思ってなかったり。

とにかく、クロが私を突き放すその時まで、私は彼の隣にいよう。


―――――――――――――――――――――――――

どうも、桜朱です。

6月22、23、24と修学旅行があるので更新が出来ません。

よろしくお願い致します。

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設定タグ:ハイキュー , 暗殺教室 , 黒尾鉄郎   
作品ジャンル:恋愛
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桜朱(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます!お話がグダグダな所もあったと思いますが…。最後まで読んでいただきありがとうございました!また近々黒尾の小説を出そうと思うのでよろしくお願い致します! (2018年6月11日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎回更新されるのを楽しみに待ってました!個人的にこういうストーリー好きなんでめっちゃこの作品気に入りました!(*´∀`*)約1年、お疲れ様でした!! (2018年6月8日 20時) (レス) id: f9bc490121 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 真理奈☆さん» ありがとうございます!今回で終わるつもりですが、リクエストがあったら受け付けますよ! (2018年2月11日 12時) (レス) id: 67c72a9317 (このIDを非表示/違反報告)
真理奈☆ - 続編おめでとうございます。今回で終わってしまうんですかシュン(´・ω・)でも!最後まで楽しませていただきます! (2018年2月10日 10時) (レス) id: 9b0ee30d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜朱 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2018年2月9日 21時

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