本物200 ページ14
貴方Side
貴方「クロは、いつだって私を見てくれた。だから、正直言って舞南ちゃんの件で騙せるか不安だった。気付かれるんじゃないかって。」
黒尾「俺が、そこで気付いてればよかった。」
本当に優しい人。
だから私はクロが好きなんだ。
闇と光の間でさまよっている私を、いつも光に連れて行こうとする。
でも、行けなくて。
闇が私を離してくれなかった。
でも、今ならいける気がする。
貴方「クロ。私決めた。クロ達と一緒に行く。」
黒尾「!!」
貴方「裏社会から、殺し屋から脱退する。」
そう言ったらクロ、泣きながら喜んでくれた。
貴方「さて、いつまでもこんな汚い所に居られない。行こう。」
黒尾「あぁ。」
二人で飛び出した。
血だまりの牢屋から。
食堂に行くと、もう皆集まっていた。
貴方「遅れてごめん。」
凛「朝からお熱い事です事❤」
貴方「うるさい。えーっと。大事な話があります。」
そう言うと、皆口を閉じた。
私はクロの手を握りなおし、口を開いた。
貴方「私、裏社会、殺し屋から脱退します。」
一同「!!」
キル「本当にそれでいいのね?死神ちゃん。」
死神「俺はかまわねぇ。」
半分だけ死神が出て来て言う。
クラ「そうかい。残念だが、仕方ないね。」
ナヴァ「それで、次の死神は誰にするんだい?」
次の死神…それはまだ決めていない。
だけど、お父さんの時代から裏社会は死神がトップとしておさめてきた。
二代目は違ったけど。
やはり、死神はなくてはならない存在か。
音波「あの、私が死神を継ぎます。」
貴方「え?」
音波「お願いします。やらせてください!」
音波は、私に向かって勢いよく頭を下げた。
貴方「厳しいよ。」
音波「承知しております。」
貴方「苦しいよ。」
音波「承知しております。」
貴方「怖いよ。」
音波「え?」
貴方「それでも、やるの?」
いつ殺されるか分からない怖さが、トップに立った事で大きくなる事を私は知っている。
音波は、実力的には合格。
でも、精神的にどうなのかは、此処で宣言できるかどうかにかかっている。
貴方「怖いよ。凄く怖い。できるの?裏社会のトップを。」
音波「…はい!やります。」
貴方「そっか…。」
この子は、本気だ。
貴方「ここに、音波を四代目死神にする事を宣言します。」
ねぇ、音波。
これから此処をお願いね。
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桜朱(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます!お話がグダグダな所もあったと思いますが…。最後まで読んでいただきありがとうございました!また近々黒尾の小説を出そうと思うのでよろしくお願い致します! (2018年6月11日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎回更新されるのを楽しみに待ってました!個人的にこういうストーリー好きなんでめっちゃこの作品気に入りました!(*´∀`*)約1年、お疲れ様でした!! (2018年6月8日 20時) (レス) id: f9bc490121 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 真理奈☆さん» ありがとうございます!今回で終わるつもりですが、リクエストがあったら受け付けますよ! (2018年2月11日 12時) (レス) id: 67c72a9317 (このIDを非表示/違反報告)
真理奈☆ - 続編おめでとうございます。今回で終わってしまうんですかシュン(´・ω・)でも!最後まで楽しませていただきます! (2018年2月10日 10時) (レス) id: 9b0ee30d9b (このIDを非表示/違反報告)
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