本物198 ページ12
黒尾Side
Aの額から汗がこぼれ落ちる。
物凄く踏ん張っている証拠だ。
貴方「殺させて、たまるか…こいつだけは、絶対に、守るんだよ!!」
何でだよ。
何でそこまで俺を守ろうとするんだよ。
何で、そこまで。
高校生でもまだ餓鬼な俺には、Aの正義感が分からなかった。
カロ「コロス、コイツヲコロシテ、オマエヲココニシバッテヤル!エイエンニ!!」
Aの顔が歪んでいく。
苦しそうに顔をゆがめるAを見てる事しか俺は出来なかった。
俺は何もできないのか?
俺は、Aに助けられてばっかりじゃねぇか。
守られてばっかりじゃねぇか。
本当なら俺が守るはずなのに。
貴方「クロ、だけは!!」
なにか、何か出来ないか。
何も、出来ないのか。
カロ「イマイマシイ。ナラバ、コンナモノ!!」
カロ―ナはナイフを捨てた。
そっちに気を取られた。
気を取られてしまった。
0コンマ数秒。
ガッ
首元に、圧迫感。
首を絞められているという事には、すぐに気付いた。
黒尾「ゔ、あ゛!!」
息が、出来ない。
カロ「シンジャエ。ワタシニハ、チガタリナイノヨ!」
黒尾「カッハ!!」
苦しい、苦しい!!
Aの手を離そうとした。
グッ
ん?これ…
すぐにはがせる。
俺は自分の手に力を込めて、Aの手を遠ざけた。
ついでに俺がAの上に乗る。
カロ「ッ!!」
黒尾「いくら強い殺し屋だって、男の方が力は強いに決まってんじゃねぇか。」
カロ「ソレヲオギナウタメノ、スキルダロ!!」
何かを、しようとしたんだと思う。
でも、
貴方「呼べ!クロ、呼んで!私を!!」
Aを、呼ぶ…
貴方「ク…ロ。俺を!!」
俺…
黒尾「死神、助けてくれ。」
あぁ、結局俺はAに助けられる。
Aの目と、髪の色が変わっていく。
死神「ありがとう。黒尾クン。」
黒尾「いや、俺の方こそ。」
俺はA、いや、死神の上からどいた。
死神はすぐに立ち上がり、
死神「黒尾クン。目、つむっててね。」
俺は目をつむった。
でも、やる事は分かっている。
死神「知りたい情報は聞きだしたし。口封じとして。」
ババババ
死神「シネ。」
目を開けると、そこには血の海が広がっていた。
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海さん!Happybirthday!!
92人がお気に入り
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桜朱(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます!お話がグダグダな所もあったと思いますが…。最後まで読んでいただきありがとうございました!また近々黒尾の小説を出そうと思うのでよろしくお願い致します! (2018年6月11日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎回更新されるのを楽しみに待ってました!個人的にこういうストーリー好きなんでめっちゃこの作品気に入りました!(*´∀`*)約1年、お疲れ様でした!! (2018年6月8日 20時) (レス) id: f9bc490121 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 真理奈☆さん» ありがとうございます!今回で終わるつもりですが、リクエストがあったら受け付けますよ! (2018年2月11日 12時) (レス) id: 67c72a9317 (このIDを非表示/違反報告)
真理奈☆ - 続編おめでとうございます。今回で終わってしまうんですかシュン(´・ω・)でも!最後まで楽しませていただきます! (2018年2月10日 10時) (レス) id: 9b0ee30d9b (このIDを非表示/違反報告)
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