腹心の友 ページ24
「いいですよ、君と僕とは友達です。
…これが君に砕かれた最後のプライドです、君が世界を敵に回したとしても僕は君の友達でいましょう」
君に砕かれた、を強調しながらも未来の言った言葉は、何よりも嬉しい、でも軽薄さが一切感じられない重みのある言葉だった
「あり、がとう…!!」
少し放心状態になりながらも、お礼を言う
「…Aは、赤毛のアンを読んだ事がありますか」
「うん、あるよ。素敵なお話だよね」
「アンとダイアナの関係は何でしたっけ？」
「えっと…友達、じゃなくて腹心の友!!あっ、私と、未来の関係!!」
「…先に言われました…。」
呆れたような目でじっと見てくる未来
私は、にっと笑い返す
益々呆れたような顔をして、机の上の教科書やノートを未来は片付けた
…ってあれ？
「授業、は？」
「終わりましたけど」
「４限目の、数学…全然聞いてなかった…」
数学は少し苦手だからちゃんと聞いてないと解らないのに…やばい…
「ふふ」
そんな私の顔をみて未来はふわりと笑った
眼鏡の奥の目が細められて女の私でもドキリとした
…こんな可愛いなら、直ぐに彼氏が見つかりそうだ
「さて、絶望してるAは置いといて、僕は中庭にでも行きましょうかね」
「中庭？何で？」
「Aは及川先輩と食べるんでしょう？早く行かないとですよ」
「未来も一緒に行くんだよ!!」
「はい？」
何をいってるのかわからないといった様な顔をする未来
「だって一緒に食べるって約束したじゃん」
「あれは君と及川先輩を近づけない為で…」
「よくわかんないけど、3人で食べよ!!」
ねっ、とお弁当箱を見せると、未来は軽く笑って行くと言ってくれた
「未来はお弁当？購買？」
「お弁当も持って来ましたが…購買も覗きたいですね」
「お菓子でも買おっか」
他愛ない話をしつつ、購買に向かう
及川先輩もう来ちゃってるかな、急がなきゃ
「あ、購買ってあれですね」
「そうそう。私もまだあんまり来たことないけど」
ウチの購買は凄く種類が多いし、凄く美味しい
…ってクラスメートが言ってた
「このぜんざい美味しそうですね…!!あぁ、ここのやつ1個ずつ欲しいです！」
「そんなに食べるの!?ふ、太るよ!?」
「A、ちょっと持つの手伝って下さい。あ、あとそれも二つ…いえ、三つ取って下さい」
「チョコレートを三つ…だと…」
「僕とAと及川先輩が一つずつです」
レジに音をたてて置かれるお菓子の山
まぁよく食べること
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かなぽん(プロフ) - ワセリンさん» ありがとうございます!!おお、いいッスね!!しぃちゃん有力です!! (2015年3月4日 22時) (
レス) id: 66c25ccd64 (このIDを非表示/違反報告)
ワセリン(プロフ) - しぃちゃんとか!?しぃちゃんとか!?((すみません、めっちゃ面白いっす! (2015年3月4日 21時) (レス) id: 0927cc561d (このIDを非表示/違反報告)
みるくごっど＠称えなさい((プロフ) - かなぽんさん» えっあのえっとこちらこそお気に入りさせてもらってます！！私なんかより何百倍も文才あるので頑張ってくださいね！！ (2015年3月4日 18時) (レス) id: ec03837c70 (このIDを非表示/違反報告)
かなぽん(プロフ) - みるくごっど＠称えなさい(さん» みるくごっどさんからコメントが…!!えっ、凄い嬉しいです!!お気に入りとかさせて頂いてます!!わあぁどうしよ、ありがとうございます!! (2015年3月4日 18時) (レス) id: 66c25ccd64 (このIDを非表示/違反報告)
かなぽん(プロフ) - 匣音マイさん» ありがとうございます!!本当に嬉しいです！ほのぼの…してるといいのですが…。 (2015年3月4日 17時) (レス) id: 66c25ccd64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなぽん | 作成日時：2014年8月27日 0時
