【ハイキュー!!】清楚な子【及川 徹】

宣戦布告 ページ21

貴方side
『及川先輩！その、不思議な子が私のクラスに転校して来ました!!』

『えっ、マジで!? 凄い偶然〜』

『それで…えっと…、なんか、及川先輩のことを追いかけて来たって自己紹介してました…』

『えええ!?何ソレ!?茶髪ツインテの赤いメガネの子だよね？』

『はい やっぱりお知り合いの方なんですね』

『違う違う なんかね…デートの帰り道で声掛けられたんだよね』

『それで追いかけて来た…って事ですか!?』

『かなぁ…それより、お昼ご飯一緒に食べない？』

『いいんですか!?もちろんです!!』

『じゃあ、裏庭で』

『あそこ、人気ありますよね？混んで無いですかね…』

『大丈夫！俺に任せて!!』

『はい、じゃあ裏庭で』

『うん、ばいばーい』

やったぁ、及川先輩とお昼ご飯食べられるなんて、今日はツイてるかも

ってヤバいヤバい、授業に集中しないと

なんて思ってたら、残り5分で授業は終わり

あんまり聞いてなかったけど…平気かな？

「神崎さん、スマホいじって、あまり授業聞いてなかったですねぇ。意外とサボるタイプですか？」

隣から聞こえて来た声にドキリとした

「ううん、いつもは聞いてるんだけど…、今日はちょっと…ね」

声の主は、椎名さん

わざわざ先生が隣の席にした

あの男子…面白かったのに でも、転校生と隣なんてやっぱりツイてるかも

「彼氏さんですか？」

「えっ、あっ、そうだよ」

「ビンゴです〜」

バキュン、と打つ真似をして見せた椎名さん

美少女、サマになってる…

「彼氏さん、当ててあげましょうか？」

「え？」

「及川先輩…ですよね？」

「なんで、知って」

「ふふ、声を掛けた人(モデル)の情報収集は必ずするのが椎名家なんです」

「モデル…？椎名家…？」

「知りませんか？Sinaって」

「あ…、コスメとか、洋服も出してる…」

今、若い女性に大人気のブランドSina
私も服は何着か持っている

「そうです 元は財閥だったんですけどね
まぁ、及川先輩に声を掛けた事が偶然合ったんです。僕はこのあいだ偶然及川先輩に声を掛けたんですけどね」

「そう…なんだ」

声が出なくて、やっとのことで絞り出した

「僕の事は未来と呼んで下さい。僕もAと呼びますから。


…宣戦布告です、A
僕は椎名未来の名にかけて、君の彼氏を僕の物にしてみせます。」

「…及川先輩は物じゃない
私の、彼氏 及川先輩が好きで居てくれるのは、私だもん」

((絶対に、譲らない))

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