【ハイキュー!!】清楚な子【及川 徹】

清楚な子 ページ3

「放課後、裏庭に来てもらえませんか」

黒髪ボブの可愛い子に、言われた。

また、告白…かな。


はっきり言ってめんどくさい、毎日、毎日。

誰かしら告白してくる。

でも断ると女子って煩いから

「わかった。」

そう、返事をする。






「で、どうしたの？」

多分、告白だろうけど

「っ…わ、私!先輩の事がっ、好きです!!」

ほら来た。

「つ、付き合って下さい!!」

どうしようかな

一応今、彼女はいる。って言うか、切らした事ない。

でも、本気で付き合った事もない。

だから、今の子をフってこの子と付き合う事もできる。…とても簡単に。

この子可愛いし、いいかも。

清楚な感じで。

皆同じような感じで飽きてきてたし。

…まぁ、この子も同じなんだろうけどね。

適当に抱いてやれば、すぐに俺の言うこと聞くようになる。

女の子の方からねだって来るけど、抱いてって。

よし、決めた。

「いいよ、付き合お」

「ぇ…ほんと、ですか？」

「当たり前じゃん! Aちゃん♪」

「なんで…名前、」

「名札、だよ。よろしくね。」

「よろしくお願いしますっ…!!」


あれ、この子謙虚だ

今までの子は、名前知ってて当然、みたいな感じだった。

でも、この子なんでって聞いた。

それに…よろしくお願いしますって。

タメ口じゃない。


当たり前かもしれないけど、凄く嬉しかった。


「じゃあ、早速今日は一緒に帰らない？」

「いいんですか!? でも、及川先輩部活ありますよね？」

「待っててもらえないかな…？」

「勿論です!!」


…え、待つの？

この子、えぇーとか、言わなかった。

めんどくさいって言わなかった。

なんか、嬉しい


「じゃ、ギャラリーのとこで見てて。
　練習終わったら、昇降口で待ち合わせ、いい？」

「わかりました!! 練習、がんばって下さいっ!」

「…あ、うんっ!」

迎えに来てとか、言わない。

練習がんばってって言ってくれた。

この事にびっくりして反応が遅れてしまった。


走り去って行ってしまったあの子を目で追った。

教室に荷物を取りにいくのかな。


いつもはこんな事絶対気にしないのに。

彼女の事考えるなんてほとんど無いのに。



なぜだか、あの子は気になった。

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