お家 ページ16
あの後少しだけお店をまわって、早めに帰ろうかと言う事になった。
「家まで送ってくよ」
適当な世間話をしながら家まで歩く。
「あ、つきました。えっと…よ、良かったら家…上がって行きませんか?」
「え、大丈夫なの?」
「部屋は急いで片付けますので」
「そっか、じゃあ少し上がらせてもらおうかな」
「どうぞどうぞ」
先に部屋に行ってて下さい、って言われたから、階段を昇る。
少し緊張しながら部屋のドアを開けようとした時。
「…誰?」
「うわぁ!!」
突然後ろから声をかけられ、びっくりして思わず叫んでしまった。
慌てて振り返ると、そこにはAちゃんと同じ色の髪をした女の子…いや、女性がいた。
でも、ハネた髪をムリヤリお団子にして、眼鏡をかけたその人はとてもじゃないけどAちゃんには程遠い…あれ?
「貴方ってもしかして…」
「及川先輩!?どうかしました?」
「あ、A…誰だ、こいつは?」
こいつ…
「お姉ちゃん、帰ってたなら言ってよ…。
私の…か、彼氏…です…。」
Aちゃんが顔を真っ赤にしながら俺を紹介したコトより気になるのは
「お姉ちゃん…!?」
若干そんな感じしたけど。
「あぁ、そうだ。何か文句でもあるのか、優男」
「優男って…。Aちゃんの彼氏の及川徹です。」
そう言うと、お姉さんは額にシワを寄せた。
「これが…か? こんなのがAの彼氏なのか?」
「そうだよ、お姉ちゃん…。こんなのって言わないで!」
「…そうか。Aの姉の神崎 紫音だ。悪く言ってしまって、すまなかったな。」
「あ、いえ…。」
神崎 紫音?どこかで聞いたような気がするけど…。
「あ!!わかった!!モデルのSHIONだ!!」
「お、よくわかったな。なかなか気づかれないんだが。」
そういってニヤリと笑った紫音さんは、Aちゃんによく似た顔だった。
闇の色をした黒髪に、長い睫毛で縁取られた大きな目。長袖のパーカーからチラリと見える、細くて長い、白い手足。
眼鏡をかけている所は違うけれど。
「あれ…?でも、CMで見るSHIONさんとは違うような…。」
「まぁ、オフの日はこんな感じだ。髪もめんどくさいからまとめてしまうしな。」
そう言った紫音さんは、本当にAちゃんとそっくりだった。
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神崎 紫音(シオン)
県内の大学に通う、二年生。
モデルの仕事をしており、今一番の売れっ子モデル。
少ししゃべり方は男性寄り。
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かなぽん(プロフ) - ワセリンさん» ありがとうございます!!おお、いいッスね!!しぃちゃん有力です!! (2015年3月4日 22時) (レス) id: 66c25ccd64 (このIDを非表示/違反報告)
ワセリン(プロフ) - しぃちゃんとか!?しぃちゃんとか!?((すみません、めっちゃ面白いっす! (2015年3月4日 21時) (レス) id: 0927cc561d (このIDを非表示/違反報告)
みるくごっど@称えなさい((プロフ) - かなぽんさん» えっあのえっとこちらこそお気に入りさせてもらってます!!私なんかより何百倍も文才あるので頑張ってくださいね!! (2015年3月4日 18時) (レス) id: ec03837c70 (このIDを非表示/違反報告)
かなぽん(プロフ) - みるくごっど@称えなさい(さん» みるくごっどさんからコメントが…!!えっ、凄い嬉しいです!!お気に入りとかさせて頂いてます!!わあぁどうしよ、ありがとうございます!! (2015年3月4日 18時) (レス) id: 66c25ccd64 (このIDを非表示/違反報告)
かなぽん(プロフ) - 匣音マイさん» ありがとうございます!!本当に嬉しいです!ほのぼの…してるといいのですが…。 (2015年3月4日 17時) (レス) id: 66c25ccd64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなぽん | 作成日時:2014年8月27日 0時