episode ページ11
自分の膝の上で気持ちよさそうに眠る愛しい存在に目を落としながらアズールは小さく微笑んだ
先程部屋に入ってきた2人は向かいの席に座り
アズールの仕事を手伝っている
そのおかげか机の上にあった書類が減っていっているのが目に見える
アズールがおもむろにマジックペンを取り出し
声を出した
アズール「フロイド、話というのは何の話ですか？」
ジェイド「確かに...先程もそのようなことを言っていましたね。」
急に話を振られたフロイドが持っていた書類を机に戻しソファに深く座り治してから視線をAへと向けて口を開いた
フロイド「今日のA、アズールもジェイドも変だと思わなかった？」
その一言だけで2人は話について察する
そうだろうと感ずいていたアズールは
Aがいつ起きてもいいように聴覚を妨害する魔法をAにかけたのだ
アズール「確かに、昼間のAは違和感を感じましたね。」
ジェイド「はい。」
フロイドがアズールの膝の上にいるAを見る
その目はとても愛おしいものを見る目をしていた
フロイド「あん時のA、俺らと出会った時と同じだったんだよねぇ。」
ジェイド「出会った時..ですか。」
3人はそれぞれAに出会った時のことを思い出す
彼等にとってAとの出会いが
全てを変えたと言っても過言ではない
全てを変えたと言うよりは彼らの生を繋いだというのが正しいだろう
海の中は弱肉強食の世界
生きるも死ぬも自分の力が全てだった
ジェイド「Aがいなければ、僕らは死んでいたでしょうね。」
アズール「そうですね。僕はあの時の記憶が少し曖昧ですが....Aが僕達を助けてくれたのは覚えています。」
フロイド「あの時さぁ、普通なら見て見ぬふりして逃げる奴がほとんどなんだろうけど、死にたいから助けたとかってA言っててさぁ。」
ケラケラと笑うフロイド
ジェイドもふふと口元に手をやって笑っている
アズールは溜息をつきながらAの手を握った
Aは警戒心が強くて
寝てる時でも誰かが近づくとすぐに起きる
昔は3人でもそれは変わらなかったが
今この現状を見ても分かるように
今ではもうすっかり安心しきっている様子だ
アズール「あの時からずっと僕らの1番はAなのに....どうしてしまったんですかね。」
3人が考え込むように静かになる
沈黙の中誰一人としてその答えを出すことは無かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいまい - すごく面白くてこーゆうタイプの話が大好きです！更新待ってます！ (2020年8月15日 22時) (
レス) id: bd5b6bf448 (このIDを非表示/違反報告)
告 - リドルたちの寮はハーツラヴィルではなく " ハーツラビュル " です (2020年8月6日 18時) (レス) id: 772e113f29 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - ユニーク魔法かっこよすぎません！？素敵です。.｡ﾟ+.(･∀･)ﾟ+.ﾟ (2020年8月3日 3時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ(プロフ) - こういう話すきです！続きが気になりすぎて夜も眠るやない(^^) (2020年7月30日 3時) (レス) id: 18c7dd53d7 (このIDを非表示/違反報告)
潮凪(プロフ) - お久しぶりです！続編待ってました！これからも頑張ってください！ (2020年7月28日 22時) (レス) id: 17573800a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨 x他1人 | 作成日時：2020年7月28日 1時
