暴言三 ページ4
『……さて、と』
あのあとしっかり職場に通勤してきた私は、店の準備を終わらせた。
CLOSEDとなってたプレートをひっくり返し、OPENにする。
『おkおk、準備おk
…………疲れた……』
中也に聞かれたら絶対に「体力無さすぎだろブス」
って嘲笑われる、自信を持って言える。
彼奴は本当に私を罵倒することに関しては一級品だからな、右に出る者はいないぞ。
……。
……なんで私、彼奴と付き合ってんだ……?(困惑)
早速からんからん、とベルが鳴り女子大生2人組(可愛い)が入店してきた。
さてやるぞ、営業スマイルの見せどころだ
『いらっしゃいませ』
お好きな席にどうぞ、と言えばはしゃぎながら窓際の席に座る女子大生達。
カフェオレとパンケーキを二つずつ注文され、奥のキッチンに引っ込む。
『良かった良かった、パンケーキで』
パンケーキは得意なんです私。
手早く作り終えて届けに行くと、
「隼人君に告白したいんだけど…勇気が出なくて……」
「華子なら大丈夫だってー!」
なんて会話をしていた。うんうんいいね、青春だね。
私もあんな甘酸っぱい恋愛してた時期があったなぁ……(遠い目)
無事パンケーキを食べ終え(どうやら告白する決心もついたらしい)、二人が帰っていく。いいね、アオハル。
______
____
私が営む古書喫茶「猫又」はひっそりとした裏道に佇んでるから、別段客は多くない。
常連さんも幾らかいるし、経営に困るほどではないけどね。
寧ろ忙しいのは苦手だし、有難い。けれど問題は
「やぁAちゃん、今日もいい感じに暇人だね!」
『当店ではお客様のご入店を固くお断りしております』
こういう面倒な客に会ったときだ。
『……なんで来たんです、太宰さん』
「やだなぁ、客が店に入店することの何がおかしいんだい?」
『お客様の入店は何らおかしくありません、ですが太宰さんの存在には甚だ疑問を感じます』
「えっ何君私の存在を否定していたの?」
何でこいつはこのタイミングで入店するんだ、もうさっきの女子大生帰っちゃったぞ、二人きりだぞ。
………面倒くせぇ……(心の声)
『………ご注文は』
「Aちゃんで」
『ドロップキックですね、畏まりました』
「……珈琲」
『少々お待ちください』
誰か来てくれないかな……(本音)
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ライム - もう更新はしないんですか?すごく面白いのでできれば完結まで進めてほしいのですが、 (2023年3月5日 5時) (レス) @page32 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - なるほどぉ… 神ですか?あっ、ほんほん。だと思いましたよっ!これからも応援してますので、頑張ってくださいっ!!あれ、誰と話してるんだろuu((( (2021年3月21日 3時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - ごちうさネタで戸惑う敦君可愛い (2019年10月17日 12時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - あと何分…?!お、終わり?!あ、あの、無理せず頑張って生きてください!ずっと待ってます…! (2019年8月30日 14時) (レス) id: 19bb89c399 (このIDを非表示/違反報告)
福永陽太(プロフ) - 面白いと思います!・・・ご注文はうさぎですか?知ってるんですね (2018年9月23日 9時) (レス) id: 044a8ccaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟻 | 作成日時:2017年10月10日 21時