悪女にハメられた女の子はあの人の妹

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国見サイド



昼休みの時、女子が騒いでた。



「ねぇ！！あの黄瀬涼太がこの学校に来てるらしいよ！！」



「え、私さっきチラッてみたんだけど、やっぱり黄瀬涼太だったんだ！！」



「握手しに行こうよ！」




黄瀬涼太…。



女子高校生を中心に人気のモデルだっけ。



確かキセキの世代でもあるんだよな…



なんて呑気に思ってたとき




「さっき、男バレのマネージャーの先輩おんぶして保健室に入ってったよ」



「え、なんで？付き合ってるの？」




" 付き合ってる " その言葉に、一瞬胸が苦しくなった気がしたけど、そんなことは無視して近くで話すクラスの女子の会話に、耳を傾けた。




「あー！あとキセキの世代のみんなもいたよ！」



「え！？まじ！？赤司様とか？」



「いたいた！でもなんかすごく深刻な顔してたよ？」



「黄瀬くんがおんぶしてたそのマネージャーの方、ボロボロだったけどそれと何か関係してるのかな」




ガタッ




金田一「っあ！おい！国見…！？」




Aさんなのかもしれない…！



嫌な予感がして、俺は一目散に保健室に走った。





保健室の扉を勢いよく開けると、黄瀬涼太さんに抱きついて泣いているAさんがいた。



また胸が苦しくなったのは気の所為ではないはず。





「Aさん！！」

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