甘い。 ページ8
4時くらいになって、廉斗君は来てくれた。
勿論、ケーキをもって。
「はい、伊与。一応切ってきたよ。」
「ありがとう!」
と、妙なところが気が利いてるなと思いながら言った。
「肝心の味は?てか、もう食べていい?」
私はその時、きっと目を輝かせていただろう。
ちょっとだけ。本のちょっとだけ廉斗君は引きぎみだった。
「うん、いいよ。でも伊与食い意地張りすぎでしょ」
と、苦笑しながら言われた。
なんか、子供扱いされてるみたいで不満だった。
けど、ここで反論したらもっとそう思われるだろうなと思い、私は思い留まった。
その後、廉斗君はそのケーキをお皿にとってくれた。
「いただきます!」
そういって一口食べるともの凄くしょっぱかった。
「ね、廉斗君もしかして砂糖と塩、間違えた?」
「そんなはずないよ?」
と、言われた。
なので食べるように促した。
廉斗君は食べるとあからさまにしょっぱいと言いたいような顔になった。
「ね?言ったでしょ?」
「なんか、ごめんね。伊与。」
結構本気の謝り方だった。
なんだか、こっちが申し訳なくなった。
「なんか、こっちこそごめん。」
そして暫く沈黙が続いた。
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夏目零華(プロフ) - Vodkaさん» すみません、誤字です。教えていただいてありがとうございます。同一人物です。 (2019年1月4日 9時) (レス) id: 00e741388b (このIDを非表示/違反報告)
Vodka(プロフ) - 蓮斗くんと廉斗くんは同一人物じゃないんですか? (2019年1月4日 8時) (レス) id: 3261901f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目零華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/602fc8e4a51/
作成日時:2019年1月4日 7時