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私の病気は。 ページ4

廉斗君はそれからというものの毎日のように来てくれた。
その病院生活はとても楽しかった。

そんな、ある日のことだった。

「伊与の病気って何?」

そう言われて、私は少しだけビックリした。
担任の先生から教えてもらわなかったのかと思ったからだ。

「Light skin病だよ。」

私がそう言うと、廉斗君は少しビックリしてから顔を曇らせた。

その理由は、“Light skin病”は直訳すると
白い肌。

その名の通り病気が進むにつれて肌が白くなっていく病気だった。
この病気は不治の病とされていた。

それに、この病気は死ぬ確立が他の病気よりも高かった。

「廉斗君、心配しなくていいよ。あと1年は生けられるから。」

それから少しの間シンと静まり返った。
どうにかしてその沈黙を切り抜けようと私はある提案をした。

「ね、私の代わりにしたいことしてくれないかな?」

廉斗君はあからさまに疑問を抱く顔になった。
私はそんな廉斗君の顔が嫌いじゃなかった。

「何で?」

「う〜んとね、私は外出禁止ではないんだよね。けどさ、外にいくと余計肌が白くなっちゃうんだよね〜」

勿論これはからかってるだけ。
けど、廉斗君は優しいから受け入れてくれるんだろうな…。

「分かった。伊与ができなかったことを俺がするよ。」

と、一生懸命、真っ直ぐな表情で言った。
私はとても嬉しかった。

「廉斗君、やっさしいね!」

私はからかってるみたいに言った。
けど、それは照れ隠しだった。

ケーキ。→←始まりそして終わり。



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夏目零華(プロフ) - Vodkaさん» すみません、誤字です。教えていただいてありがとうございます。同一人物です。 (2019年1月4日 9時) (レス) id: 00e741388b (このIDを非表示/違反報告)
Vodka(プロフ) - 蓮斗くんと廉斗くんは同一人物じゃないんですか? (2019年1月4日 8時) (レス) id: 3261901f92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏目零華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/602fc8e4a51/  
作成日時:2019年1月4日 7時

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