【APH】libro di storia【短編集】

friend【普】 ページ8

「ぷーちゃん、どう？どう？」

私は彼の事がたまらなく好き
でも彼は「あー、いいんじゃね」と素っ気ない


彼の好みに合わせて何でもやった
髪型 服 体 いろいろ

それでも彼は見向きもしない
友達以上に思ってくれない
どうしてだろうか、こんなにも努力しているというのに

「ねぇ、ぷーちゃん。好きだよ」

と言っても

ｷﾞﾙ「俺も友達として好きだぜ」

友達


友達という壁 壁 壁



.

それ以上の関係になりたいと言うのに
彼は友達止まり

少しアタックしてみる

「ぷーちゃんぷーちゃん。キスした事ある？」

ｷﾞﾙ「そりゃ…お前、何百年と生きてるんだから普通あるだろ」

と、「私はまだないんだ」と言ってみる

ｷﾞﾙ「へー。以外とハジメテは大事にするんだな」


あれ…予想と違うぞ
彼も男だから襲ってきてもいいはず…
自分の思考が可笑しいのかと考える始める

男といったら、あの変態紳士と髭野郎という女を食い散らかしてそうなのをイメージしていた
いや、そんな環境で育った為にイメージが定着したのだろう

と、思考をぐるぐる
余りにも黙っていたのだろうか、彼が「どうした？大丈夫か？」と顔を覗き込んできた

「うわっ」と声を上げ後ろに下がった

熱い

顔に熱が集まる


彼は笑いながら「今日のお前変だぞ、オススメの病院紹介するぞ」ケセセ、なんて


「これでも分かんないのかよ馬鹿野郎」と小さく呟いた


「何がだよ」と言う彼に、呆れた。

吹っ切れた。やってやるという気持ちで彼に近づき襟を掴み強引に近づけキスをしてやった


「お前にハジメテをやるぐらい好きだかんな！友達以上に思ってるんだからな！！！」


彼は驚いた顔をしていた
パクパクと魚のように口を開けるだけ

「いつかお前を落としてやるもんね！見とけよぷーちゃん！！」

べーっとしてやった


「クソ野郎」と真っ赤な顔をし小さな声で言った彼にｷｭﾝｯと心が

これは脈ありと信じてもいいですか
友達以上の関係になれると見ていいですか

小さい君らが見たいのです！ 【北米】→←キズ 傷 きず【米】

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