【APH】libro di storia【短編集】

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「フランシーーース!!」
ドンドンとドアを叩く音が響く

仏「あーはいはい、ちょっと待って」

階段を急いで降りドアを開けると走って来たのか、息を荒くしているAが


仏「え！？急にどうしたのさ、お兄さんの家に来るなんて…とにかく入ってどうぞ」


Aを招き入れるとお邪魔しますと一声



リビングに行きAをソファに座らせ話を聞くことにした

仏「で、何の為にやってきたの？」

えっと…と言うと

「大人の階段の登り方を教えてください！」

仏「え」


あぁ、もうそんな歳かと小さい頃のAの記憶が蘇り、あの頃は可愛かったなと思い返す

あの時はアーサーに捕まったりしたっけ
そういえば御飯がマズイだかで逃げてきたっけな
アントーニョの上でお漏らししたこともあったかなと…

「ねぇ、どうすればいいの？」

ハッとし目の前の現実に戻される

仏「大人の階段…？？Aちゃんにはまだ早いかもよ」

と言うと大丈夫と返ってきたのでフランシス流()大人の階段を教えた









何時間経ったのだろうか
玄関からガチャっと音がすると

「ただいま」

と声が


西「もう何処行ってたん？親分心配したんよ」

勝手に行ったらアカンでと怒る

「ごめんなさい」


西「で、何処行ってたん？」

「フランシスん家」


と聞くと嫌な予感的中かと思い返す
フランシスの事だ余計なことを吹き込んだに違いない

西「え…え……フランシスの家でなにしたん？！ナニしたん！！？？」

声が大きくなり「うるさい」と言われ謝るとAが口を開く

「大人の階段聞いてきたよ」

だろうなと思ったがその後、その大人の階段のことがとても大事なのである

「でね、その…大人になるには、お酒とか車とかもそうだけど………しょ………ぇっ……」

「しょ」から後ろの言葉がボソボソっと話されたので聞き取れなかった

西「しょ…が何やて？」

と聞き返すと「だーかーら！！！」と顔を真っ赤にしながら

「しょ…じょを卒業しなきゃいけないから！ぇっ…………ちしなきゃ………なの！！！！！」


「何回も言わせないで」と紅く染まった顔を隠しながら言う


(んー可愛い、だが余計なことを)

西「へ…へー？そうなん？じゃあ今からAちゃんは大変やなぁ！」

じゃ、ご飯食べよかとリビングへ行こうと歩き出したが後ろから服を掴まれ



「あとで…」

西「あとで？」




「して？」





前言撤回、ありがとうフランシス
トマト送っとくわ

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