[文スト]俺の妹は成長しない

よんばん ページ5

中也視点


会議は、滞りなく終わってくれた｡
今日の俺は、世間一般に云う【暇】と云うヤツだ｡
何故なら、今日は書類整理のみだからだ｡
なんと平和なことだろう｡
こんなことなら、スグに終わらせて家にでも帰りたい｡

時計をみると、もうお昼｡
そう言えば、朝弁当を持ってくるのを忘れていたのだった｡
まあ、一日抜いたところで、死にはしない｡
食わずとも平気だろう｡
よし、また書類の続きでｍ

Ｐｒｒｒｒ

なんだ、電話かよ｡
多分、ボスだ｡

電話に出ると、ボスの声が聞こえて、少し真面目な声に驚いたが、決して声には出さない｡
｢どうかしましたか？｣と聞くと、｢どうかしたか、じゃないでしょ｡キミ、今すぐ来て｡早く｣と急かされたので、スグに最上階のボスの部屋まで歩いていく｡

＊＊＊

扉をノックして、｢中原です｣と云うと、スグに｢入ってくれ｣と云われたから、｢失礼します｣と云って、扉を開けた｡
すると、俺には到底信じようもない光景が、目の前に広がっていた｡

貴『あ！ちゅーや！お弁当さん持ってきたの！』

中｢木実ー！？てめっなんでこんな所にいる！？｣

驚きすぎて、本当に心臓が止まるかと思った｡
勿論、比喩ではなく、本当のことだ｡

アァ、何故こんな所に木実がいるのだ｡
理解ができん｡

貴『だって！ちゅーやがお弁当さん忘れてたから……｡迷惑…だった？』

やめろ、しょんぼりするな｡
俺が悲しくなるし、その姿が可愛すぎて死にそうだ←

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