25 スカウト ページ27
声をかけられ振り返ると、真面目そうな女の人が立っていた。
スーツ来てるし…会社員か?
『なんですか?』
にこやかな笑み(作り笑顔)を浮かべ彼女の目を見つめる。すると、
「あの、アイドルに興味はありませんか…?」
アイドル…?てか、またスカウトかよ。
俺はめんどくさいから早く終わらせようと思い、
『すみません。興味無いです。』
そう言って歩いていこうとすると手を捕まれ、
「ちょっ、ちょっと待って下さい!!話を聞いてください!!」
そう鬼の形相で言われる。いやこえーよ。
『あっあの本当に興味ありませんから!!』
そう言い乱暴だが手を振り払って走る。すると、
「ちょっと待って下さいぃぃぃぃ!!!!!!」
まてまてまてまて、こえーんだけど?!
めっちゃ追いかけてくるじゃん!!
『追いかけてこないでぇぇぇぇ!!』
傍から見たらめっちゃ変人だと思う。でもね、本当に怖いんだよ。ホラー映像だよ。
それから10分くらい走るとポアロが見える。
いや、てかこんなに逃げてんだから諦めろよ!!ていうかあの人ヒールだったし!!ヒールでこれだけ走れるってすげーな!!
謎に感心しながらポアロに逃げ込む。ポアロには安室さんが居た。
『安室さんは助けて下さいぃぃぃぃ』
そう言い安室さんの後ろに隠れる。あっ、ちなみに店内には誰もいなかったよ。
俺が後ろに隠れると、安室さんは俺を守るように立ってくれた。
…紳士かよ←これ口癖。
そして少し経つと、
「ちょっちょっと待ってぇぇぇぇ」
そう言いさっきの人が走って入ってきた。
いや、ここまで走って来れるのすごっ…
そう思っていると彼女は俺を見て、
「あのっほんとに、絶対デビューしたら人気になります!!」
って言った。いや諦めてなかったのかよ。
『あの、本当に僕、芸能界興味ないです!!』
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作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時