13 ページ15
『1度穢れた体ですから、何回やっても同じです。』
そう、俺は6歳の時、もう穢れてしまったんだから。
そこからは兄と喋るのも拒むようになって…。こんな穢れた俺と喋って欲しくなくて…
『それに、、兄が中学に入った時、病気になったんです。』
あの時のことを思い出し、少し泣きそうになる。
安室「病気?」
『癌です。』
そう言うと安室さんは目を見開いた。
『治療費が必要で、だから、こうするしか僕は金を稼げなくて、、』
体を売ることしか、出来なかった。
『そのお金で手術をしてもらったけど、ダメで…兄が亡くなってしまって、そこからまた自暴自棄になりました。』
あの時の俺本当に荒れてたな〜、、
『まぁ、そこからはずっと体を売って金を貰ってましたね。でも、その事しか覚えてないです。』
そう言って安室さんの方を向くと、
っ?!泣いてる?!
『なっなんで泣いてるんですか…?!』
安室「いっいや、あまりにも可哀想で、、」
可哀想、、か、まぁよく言われる言葉だな。
言われ慣れたというか…、なんというか、、
俺はこの事が原因で、警察を目指したんだけど、まぁ、その話は今度するとしよう。
『そんなに、人の人生に干渉していると、持ちませんよ?』
警察官として、人の人生に干渉し過ぎると、自分が壊れてしまう。
警察は国民を守る反面、加害者の人生を奪うんだから。
そう言うと安室さんは驚いたような顔をしたが、
安室「そう、ですね。」
そう言って、また前に向き直った。
今の発言は危なかったか?
243人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時