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『1度穢れた体ですから、何回やっても同じです。』


そう、俺は6歳の時、もう穢れてしまったんだから。

そこからは兄と喋るのも拒むようになって…。こんな穢れた俺と喋って欲しくなくて…


『それに、、兄が中学に入った時、病気になったんです。』


あの時のことを思い出し、少し泣きそうになる。


安室「病気?」


『癌です。』


そう言うと安室さんは目を見開いた。


『治療費が必要で、だから、こうするしか僕は金を稼げなくて、、』


体を売ることしか、出来なかった。


『そのお金で手術をしてもらったけど、ダメで…兄が亡くなってしまって、そこからまた自暴自棄になりました。』


あの時の俺本当に荒れてたな〜、、


『まぁ、そこからはずっと体を売って金を貰ってましたね。でも、その事しか覚えてないです。』


そう言って安室さんの方を向くと、


っ?!泣いてる?!


『なっなんで泣いてるんですか…?!』


安室「いっいや、あまりにも可哀想で、、」


可哀想、、か、まぁよく言われる言葉だな。
言われ慣れたというか…、なんというか、、


俺はこの事が原因で、警察を目指したんだけど、まぁ、その話は今度するとしよう。


『そんなに、人の人生に干渉していると、持ちませんよ?』


警察官として、人の人生に干渉し過ぎると、自分が壊れてしまう。
警察は国民を守る反面、加害者の人生を奪うんだから。


そう言うと安室さんは驚いたような顔をしたが、


安室「そう、ですね。」


そう言って、また前に向き直った。


今の発言は危なかったか?

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作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時

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