10 安室line ページ12
不思議な人だ___
カウンター席に座っている彼を見つめる。
容姿が異常なほど整っており、カフェオレを飲む姿は凄く様になっていた。
ていうか俺、
安室「何やってんだよ…」
今日会ったばかりの人を家に泊めるなんて、公安としてあるまじき行為だ。
でも、蘭さんに家に泊まらないかと言われた時、多分彼は女子高生が居る家に泊まるのは悪いと思い、断ったんだろう。その言葉から下心は無いのがわかった。
それを聞いた時、咄嗟に彼を誘う言葉が口からこぼれ落ちていた。
彼は…Aさんは始めは断ろうとしていたが俺の圧に負け、嫌々了承した。
嫌そうな顔をしていた事は忘れよう…。←
でも、フォンダンショコラを目の前に出した時の彼は凄く可愛かったなぁ…
今も美味しそうに目をキラキラさせながらケーキを食べていた。
周りのお客さんもみんな彼に釘付けになっている。
まぁ、あれほど容姿が整っていたらそりゃ見たくなるよな。
でも、彼はその視線に全く気づいてないみたいだ。鈍いのかバカなのか…。
それから彼は何かを考えるような素振りをみせ、そしてなにやら泣きそうな、不安そうな顔をした。
彼は、思ったより背負っているものが大きいらしい。それに、記憶喪失だと言っていたが、それも本当だろう。自分の事も周りの事も何も覚えていない。
僕はどうしてここまで彼が気になるんだろう…
でも、まだ信用した訳では無い。少なくとも僕の監視下に置く為に彼を家に呼んだんだ。
決して、彼に惹かれているとかでは無い。
purururu purururu
安室「風見か、如月 Aという男を調べろ。」
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作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時