4話 ページ5
「旦那、プレゼントです。」
「ハァ?」
甘味処でパフェを頬張る銀魂パーマの男が、素っ頓狂な声を出した。
「御宅のところのチャイナ服でよく食べる女の子...神楽ちゃんでしたっけ。
私今大量のマヨネーズを消費し切れなくて困ってるんですよね。
旦那だって食費に大金かけたくないでしょ。
だからはい、プレゼントです。」
パフェを頬張る手を止めて、怪訝な顔をする旦那。
最高のプレゼントだと自負しているのだが。
「何、お宅急に尋ねてきたと思ったら何ソレ。
嫌がらせ?
だいたいマヨネーズが消費できなくて困ってるって、お宅には生粋のマヨラーがいるでしょうが。」
「それじゃダメなんですよ、旦那。
私はとある賭けに負けたので、土方さんの備蓄用マヨネーズを、土方さんにバレないよう一人で消費しなければいけないんです。
ただでさえ三食お前の飯にマヨネーズかけてやるとか言う阿保がいるんです。
食費だってこれで少しは浮くでしょ。
友人の吉見ってことで受け取ってくださいよ。」
お前といつ友達になったっけ、と頭をかく旦那を無視してマヨネーズを押し付ける。
これで今日のノルマは達成。
マヨネーズの1/3は今旦那が受け取ってくれた。
と、思ったのに。
「あれ、Aじゃないですかィ。
こんなところで旦那と密会ですか?
聞き覚えのある、声がした。
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年5月11日 7時