非現実的な話 ページ4
死ネタ注意
私と双子の萌歌姉さんは、いつも一緒。ご飯も、お風呂も、遊ぶときも、寝るときも。
それは、中学生になり、両親が亡くなっても、変わることはなかった。むしろ、私たちの絆は深まったと言えるだろう。
高校生になり、二人で生活していたある日、私は姉さんの部屋に呼ばれた。
「A?ちょっといい?」
「なに?萌歌姉さん?」
「少し・・・ね・・・」
この時に気付くことが出来れば良かったんだ・・・姉さんの様子がおかしいことに・・・
姉さんの部屋に着き、ガチャンと音をたてしまるドア。そして、なにやら隠しているような姉さん。
一体、どうしたというのだろうか?
「・・・A・・・あのね・・・」
「どうしたの?そんなにもったいぶらなくてもいいじゃない。萌歌姉さん?」
モジモジしながらこちらを見る姉さんに、不思議な思いをしながらきいてみる。
「今日の御用時はなあに?」
「・・・話しにくいの・・・もう少し、こちらへ来てくれない?」
「・・・?ええ、いいわよ。」
姉さんに近づくと、こともあろうに姉さんは、私の手をとり後ろのベッドへ倒れこんだ。まるで、私が姉さんを、押し倒しているかの様な体勢になる。
「・・・?これは・・・どういうこと?」
「じつは、Aにお願いがあるの。」
そういいながら、さも愛おしいものに触れるかのように、私の頬を撫でながら言う。お願いとは、何なのだろうか?
「私のお願い・・・叶えてくれる?ねえ・・・A・・・」
そのときに、嫌な予感はしていたのだ。この時に、断っておけばよかったのだ・・・
でも、そのときの私は、その切なげな瞳と声に・・・抗うことは、出来なかった・・・
「何?私に出来ることなら、何でもするわ。」
「本当に?」
「本当に。」
姉さんは、鈴のなるような綺麗な声で笑うと、私の頬から手を下へ滑らせていった。
しかし、離れてしまった温もりの寂しさを感じる前に、私の手を掴んだ。
そして、掴んだ私の手を・・・
「・・・!姉・・・さん・・・?何を・・・して・・・」
自分の首に絡ませ、殺せとでも言うように、握らせた・・・
「・・・だから、お願いよ。」
予想は出来た。けれど、認めたくなかった。だから、ききかえしたのだ。別の答えを求めるように・・・
「わからないわ・・・何をしろというの・・・」
きっと、今の私は、今までで一番瞳を揺らし、今までで一番声が震えていただろう。
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SARINA(プロフ) - 磯部里菜さん» ごめんなさい。文字数の関係で、直すことは困難でした。ですが、以後、気を付けます。 (2014年12月28日 12時) (レス) id: 0ba63ab5cf (このIDを非表示/違反報告)
SARINA(プロフ) - 磯部里菜さん» ごめんなさい。趣味を始めたばかりで・・・・・・わからないところもあるんです。教えていただきありがとうございます。 (2014年12月28日 11時) (レス) id: 0ba63ab5cf (このIDを非表示/違反報告)
磯部里菜(プロフ) - 文章のルールは、鉤括弧の前に句点を入れない、……(三点リーダー)は偶数個点が並ぶようにする、といったものがあります。理解してから書いてください。 (2014年12月28日 11時) (レス) id: 4e08e530c9 (このIDを非表示/違反報告)
SARINA(プロフ) - シノ。さん» そうなんですか!?ありがとうございます。 (2014年12月28日 10時) (レス) id: 0ba63ab5cf (このIDを非表示/違反報告)
シノ。(プロフ) - ・・・を…にしてみてはどうでしょう? 文字数が違ってきますよ? (2014年12月28日 10時) (レス) id: abf705269c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:jazz | 作成日時:2014年7月24日 19時