鬼殺隊の舞姫【鬼滅の刃】

第22話▽兄 ページ24

貴方side


音．．？


「あっ、」


炭治郎がそう言って右を見ると、子供が怯えている様子だった。


「こ、こどもだ……」


「どうしたんだろ…」


『こんな所にいちゃ危ないんじゃ…』



「そうだな。君たち、こんな所で何してるんだ？」



炭治郎が優しく問う。



「……っ…………。」


『…大丈夫？』


かなり怯えている子供達。


どうしようかと悩んでいると、


「よーし、じゃあにぃちゃんがいいものを見せてあげよう！じゃじゃーん！手乗り雀だ〜！」


「ちゅん！ちゅちゅん！」


ちゅん太郎が一生懸命飛び跳ねる。


『か、可愛い〜！』


「な！可愛いだろ？」


すると子供たちは緊張が溶けたように、その場にへたりこんだ。



「教えてくれ、何があったんだ？ここは、二人の家？」



「炭治郎、凄いな……」


『ね、尊敬するね。さすがお兄ちゃん。』



「ちがう、違う！こ、ここは、化け物の…家だ！」



鬼が潜む家。


この男の子が言うには、夜道を歩いていたら、この家の中にお兄ちゃんが連れ去られたらしい。


「にぃちゃんの血の跡を探したんだ……怪我したからっ。｣



ズキン、と頭がいたんだ。



そして気がつくと、善逸くんの袖を握っていた。



私も、兄のようにしたっている人が、鬼なぶり殺されてしんだ。


その記憶が頭をよぎる。


「なっ、Aちゃん……？大丈夫…？」



『うん…ちょっと頭痛がして。』


「ほ、ホントに？」


うん、ありがと。そう言って袖から手を離した。

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