第19話▽視界 ページ21
貴方side
部屋に入ったはずなのに、霧が濃くなり辺りは暗くなる。
……血気術だ。
気配を消し、ひとつ、ポツリとあかりの着いた部屋に近づく。
『……?誰もいない?』
「ひっひっ、俺の気配にも気づけないのか?ひっひっひ」
『!?』
バッ、と振り向き刀を振りかぶる。
「そんな刀さばきじゃ俺みたいに、血気術を使えるやつには頸どころか、攻撃も出来ないんじゃないかぁ?」
ひっひっ、と気味悪く笑う。
『……すぅ。奏の呼吸 壱ノ型』
『序曲 …!?』
「ひっひっひ、俺が見つけられるかな?」
その声とともに、一瞬で視界が暗闇に染まる。
『……奏の呼吸 壱ノ型 』
落ち着け、私は目がいい方だ。見える。行ける。
気配で補って、確実に頸をしとめる!
『序曲 海賊。』
そこだ!
「っな!?」
ザシュッ……ゴト
鬼の頸が落ちた。
『…。』
強まった人の気配と共に視界に光が差し込む。
「ま、眩し……た、助かったの…?」
「ほんとだ!鬼がいないぞ!」
出てきたのは若い男女
『あの!あなたがた!他に人はいらっしゃいますか?』
「貴方がたすけて下さったんですね!!」
「ありがとうございます!!」
涙ぐみながら、お礼を言われた。
『いえ!……この辺りは危険です。別の街に移動した方がいいと思うのですが…隣町まで私が護衛で着きますよ。』
「なにからなにまで……!」
いえいえ。と微笑みながら、家の外にでた。
霧が晴れて、少し綺麗になるも、人は相変わらず居ないようだ。
鬼に食べられたもの。怖くて逃げだしたものなどだろう。
『じゃあ、出発しましょうか!』
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真白(プロフ) - すんすんさん» ご愛読ありがとうございます!!かまぼこ隊にこれからもっとからませて行きたい…!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 224d3c6bde (このIDを非表示/違反報告)
すんすん - めっちゃ好きです!個人的に伊之助と善逸がめっちゃ好きなので、絡み多くて嬉しい…!更新頑張ってください!お待ちしております^^ (2020年1月26日 23時) (レス) id: ac2bef4c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真白 | 作成日時:2020年1月20日 8時