鬼殺隊の舞姫【鬼滅の刃】

第18話▽指令 ページ20

貴方side


私は刀をどこにしまうか考えるために、隊服に着替えた。



腰にかけるにしては、担当だから短いしなぁ…



「A。南南西二鬼出現。今スグ向カエ！」


『！』


ついに来た！初の指令……


『今行くよ。』



南南西……そこには確か発展途上の街。


行ったことは無いが、話は聞いたことがある。



刀は懐に隠した方が良さそう……



私はお兄ちゃんが私のために買ってくれた振袖の羽織があることを思い出した。



あれ来たら懐に入れれるかも。



押し入れから取り出し、羽織ってみる。



ぴったりだった。



いつの間に測ったんだろ、寸法。



「急ゲ、急ゲ。」



『分かってる、いくよっ！』



私は勢いよく家を飛び出した。



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『……ここ。』



知ってる。見たことがある……どうして？


でも記憶の中の景色とは違う


人が減り、何件かの家は壊れ、見るに耐えない状況だった。



とりあえず、今はそんなことしてる暇じゃない。



『……あの！いらっしゃいますかー？』


家の中を除くも、返事がない。


おかしい……人の気配はある。


家から出られない状況？



『すみませーん！』


先刻より大きな声訪ねた。



……！


気配がかすかに揺れたと同時に嫌悪感が体の中をはしる。


鬼の気配。


私は刀を構え、家の中に入った。

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