犬＊２２６話＊ ページ37
「A。ランマルを救いたいと言ったのは貴女でしょう？自分の言ったことには責任と覚悟を持つこと。生前の私もそう言ったでしょう？」
『うん･･･』
「それに、ランマルを助けたいと思ってるのは貴女だけじゃないわ。サラさんも、他のみんなも。彼を救うために命を懸けてる」
･･･そうだ。
レコさんやギンは、率先してランマルを助けようとしてくれたじゃないか。
他のみんなだって、ダミーズのみんなだって･･･。
彼を救うために命を懸けてるのは、私だけじゃないんだ。
･･･それに自分で言ってたじゃんか。
自分にできることは、みんなを信じることだって。
「A、もっと欲張りになりなさい。ランマルともケイジさんとも生きる。その道を探し続ければいいじゃない。ここに来る前とは違って･･･貴女にはこんなにも仲間がいるんだから」
「その通りだ、A。全員でここから出る方法を一緒に探そう。ランマルも、ケイジさんも一緒に生き残る方法を見つけよう。私達ならきっとできるはずだ」
『･･･望んでも、いいの･･･？』
ランマルかケイジさんか、どっちかを選ぶなんてこと･･･しなくてもいいの？
どっちも望んでいいの？
「恋とか愛とか、そういう面倒くさいのは後からでいいじゃない。ランマルもケイジさんも好きだから救う。一緒に生き残る。ね、単純なことでしょう。何も難しく考える必要はないわ」
『･･････そっか』
恵梨香ちゃんもサラちゃんも･･･当たり前のようにそれが言えるなんて凄いなあ。
私一人なら絶対に無理だった。
･･･どっちも選べばいい、か。
“難しく考える必要ないよ。みんなで生き残って脱出する･･･それだけの話だ。でしょ？”
そんなケイジさんの言葉が聞こえたような気がして思わず後ろを振り返った。
･･･いるわけない、けど。
でも。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿きっとケイジさんも同じようなことを言うだろうな。
そう思ったら何だかさっきまで圧し掛かっていた不安や息苦しさが軽くなった。
まだ吹っ切れたわけじゃないけど、それでもさっきよりはずっとマシだ。
『･･･みんな、待たせてごめん。もう一度やろう』
「！！A･･･！」
『大丈夫だよ、ランマル。絶対に助けるから』
「A････」
うじうじ考えるのは、後からでもできる。
今は目の前のことに集中しよう。
「･･･本当に君はつまらなくなったね」
そんなミドリの言葉は無視した。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
