犬＊２２２話＊ ページ33
しばらくするとサラちゃんが私達を呼びに来た。
なんでも首輪をリセットする装置が見つかったそう。
「A、もう大丈夫か？」
『･･･うん。ごめんね、心配かけて』
「そんなこと気にしなくていいのに･･･」
今は落ち着いてるけど、またランマルに何か言われたらどうなるか分からない。
でも･･･ケイジさんの傍にいたい気持ちは変わっていないと思う。
････ケイジさんと会ったらちゃんと話そう。
私の過去や気持ちに向き合うためには、あの人の声が必要だから。
.
.
サラちゃんについて行くと既に全員集まっていた。
「･･･これが首輪をリセットする機械･･･か」
「とんでもねぇ話じゃねぇか･･･！私達を縛る･･･この首輪を･･･！」
「みんなで解除すればもう怖がらなくて済むニャン･･･！！」
･･･本当にそうなのだろうか。
こんなにあっさり解除できるなんて、あのミドリが許す･･･？
そんな私の疑問に答えるようにヒナコちゃんが口を開いた。
「そんな万能じゃないよ。できるのはダミーズのだけ。っていうか鬼ごっこモードを消すだけ･･･かな」
『まあ、そうだよね･･･』
分かりきっていたことだ。
「その為に･･･みんな、リスク背負える？」
ヒナコちゃんの笑みに嫌な予感がする。
リスクって･･･一体どんなものなんだろう。
「この装置･･･電流を流して強制的にリセットするの。私達全員の身体を貫いて･･･ね」
「何だそりゃ･･･！？」
「安心してよ。その電流で死ぬことはない･･･。ただ･･･途中で誰かが気を失えば失敗。ランマルは･･･死んじゃうね」
最後の一言で頭が殴られたように痛んだ。
何度もやり直せるわけじゃない。
私が全部引き受けたらいいという話じゃない。
これは一度しかないチャンス。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿それを失敗したら、ランマルは。
「なら･･･やるしかねぇな！」
『･･････え？』
俯いていた顔を咄嗟に上げる。
「ランマルは･･･私達の仲間だ･･･！絶対に救うぞ！みんな！！」
「感謝しろよー！わたあめー！」
レコさんの声に、みんなの応えに、目が潤んだ。
ランマルを救いたいと思ってるのは私だけじゃないんだ。
みんな････私と、同じ気持ちでいてくれてる。
それが泣きたくなるほど本当に嬉しかった。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
