【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

3 hearts ページ3

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「ごめんなさい、は…？」

「認めないよ」



どうすればいいんだ、と私は後退る。
すると、夏油さんは私の腰に手を回して、



「それじゃあ、行こうか」

「ちょ…嫌、」



そのまま歩き出して、
止まっている黒塗りの見るからに
外国の高級車
という感じの車に連れ込まれて
すぐに走り出した。

運転手の人がサングラスなんかしてるから
”ヤ”のつく人達なのではないかと、不安になる。



”誘＿拐”、”監＿禁”なんていう文字が
脳裏をよぎる。



「安心して欲しい。
君の両親からも承諾は得ているからね」



隣に座っている夏油さんが
鞄から1枚の紙を見せてきて、



「ほら、ここ。署名と拇印。
今君が一緒に住んでるおじいちゃんにも
話はつけてあるから」



両親の字なんて、
一緒に暮らしていないから
覚えてないけれど。
多分本当のことなんだろう。

トントン、と差している左手の薬指には
私と同じ指輪がはめられていた。



「いや…いや……何言って……」

「じゃあ、これからよろしくね」



相変わらず状況が読み込めてない
私の耳元で低く囁かれて、
思ったよりいい声だったもんだから

ぐっと口を噤んで

何も言えなくなってしまった。



.作者
夏油傑の音声ありスタンプ買いました…？
興奮するな、暑くなる。て、興奮しない人おるんか、て………

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