【文スト】私の兄はシスコンです。【芥川龍之介】

参拾捌話−芥川視点− ページ42

芥「ハァ…ｯ､ハァ…ｯ」




Aはいったい何処に居るんだ…っ？




あの男、僕の可愛いAに手を出した事絶対に許さんぞ。





太「…おや、芥川君じゃぁないか。」

芥「太宰さん！」

太「君に会えて良かった。どうだい？二人で助けに行かないか？」

芥「Aを助けるのは僕です。」

太「さぁ、どうだろうね？」





此の人は、きっとAの事が好きなんだ。




だからといって、渡すつもりも無いが。





幾ら尊敬太宰さんであっても、僕は認めない。





太「…この部屋だよ。」

芥「何故、入らないのですか。」

太「今此処には与謝野さんが居るらしいんだ。」

芥「ハァ…」

太「そして、Aは異能を発動している可能性が高い。」

芥「…っ！？Aが異能を使う等…っ！！」





マフィアに居た時にも、余り使わなかったのに。





探偵社に入ってからは、一度も使ってないと言っていた。





だから、きっと…っ。





太「もし、Aが暴走していたら私を呼んでおくれ。妹を守る事が兄の役目なら、その役を君に譲るよ。」

芥「…有難う御座います。」




やっぱり、太宰さんには色んな意味で敵わない

参拾仇話→←参拾漆話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す