【文スト】私の兄はシスコンです。【芥川龍之介】

拾伍話−太宰視点− ページ18

敦｢あの、太宰さん…｣

太｢ん？なんだい、敦君。｣

敦｢Aさん一人で、大丈夫なんでしょうか…？｣

与｢それは妾も思うね。下手したらそのまま帰って来ない、なんて事もあるかも知れない。｣




…確かに。




与謝野さんの言うことも有り得る。




今のAが芥川に『戻って来てくれ』と言われたら、頷いてしまうかも知れない。




太｢さて、どうしようか。｣

国｢助けに行くのか？｣

敦｢けど、どうやって？｣

与｢何処に居るかも分からないよ。｣

太｢乱歩さん、お願い出来るかな？｣

江｢え〜…｣




え〜…って。




仲間が向こうに居るっていうのに君って人は。




まぁ、Aの意思で行ったからそうなるのも無理は無いと思うけど。




ナ｢私も何か手伝えたらいいのですけど…｣

太｢そうだね…。ナオミちゃんは谷崎君と一緒に情報収集をお願い出来るかな？｣

ナ｢勿論ですわ！ね、お兄様！｣

谷｢うん！｣

太｢私はAが分かり次第、其処に向かう。｣

与｢なら、妾もついて行くよ。｣

太｢与謝野さん…｣




A、君は其処でじっとしていればいいよ。




私達が君を迎えに行ってあげるからね。

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